有限会社Ayleeds社長日記。継接ぎだらけですが、世界一周旅行もやってます。

プチ社長日記:『怖い絵』の話

全体的に中途半端な印象。ちょっと今、手許に本が無いんですけど思い出しながら。
怖い絵 怖い絵 中野京子

個々の解説は『受胎告知』のページでの、稚拙な表現がちょっと気になった点以外は特に問題を感じず。いかにも美術畑ではなく文化史のセンセイが書きました的な文章はそれはそれでよいと思う。

一般に絵画紹介の本は、絵を綺麗に見せるため高度な印刷を使うことが多く、部数の少なさもあいまって単価が高くなりがちだけど、この程度ならいいんじゃないでしょうか。キャッチーなタイトルもあってそこそこ捌けそうですし。ええ、個々の紹介はそんなに悪くは無いと思います。

が、致命的な点は『怖い絵』というタイトルを掲げておきながら、その軸がブレブレであるということ。作品の抜粋の仕方がイマイチ。というか、ダメ。

だいたいねぇ、『怖い絵』って聞くと『我が子を喰らうサトゥルヌス』とか出てくるじゃないですか。『あぁ、王道ね。』って感じで。そういう判りやすい怖さっていうんですか、『あー狙ってるね、これは』みたいなのだけを集めたのではなく、そこから一歩抜け出した地平を狙ってるのは判る。その意気や良し。が、見事に羊頭狗肉。

だってさー、いきなりドガの『エトワール』ですよ。『背後に影が見えている黒い服の紳士が、当時は遊女だったバレリーナのスポンサー、というか主なんですよー』みたいな『ギャラリーフェイク』並みのこと書かれたって、知ってる人には『ふーん』だし、知らない人は『へぇー』以外の何物でもないでしょ。だいたいドガも『買春、イクナイ!!』みたいな批判をしてるわけでは全然なくて、普通に背景として書いてるわけですよ。(その証左にドガはバレリーナをそんなに美しく描いていない)
この作品を見て、というよりその事実背景を知って『あら、怖いね』と思うのだとしたら、はっきり言って鑑賞者の知識が不足してるからであって、(当事者以外)誰もそれを『怖い絵』とは思わないんじゃないですかねー、と。
(別にそういう構図って、現代でも某大手モデル事務所なんかも普通にやってるわけで、あぁ、かわらないのね、ってだけじゃないですか。)

で、この本の作者もそれは判ってて書いてるみたいで、なんか奥歯にものが挟まったような『怖さ』の理由付けなんですよね。

そもそも作者(中野京子氏)は「この世の怖さは『肉体の終焉である死』と『精神の終焉である狂気』に端を発する」と序章で述べてるんですよ。だったら、その2軸に添って作品選べよ、というわけじゃないですか。

で、いきなり『エトワール』。違うだろそれは。『死』『狂気』じゃなくて『無知』だろその原因は。で、ブロンツィーノの『愛の寓意』とかも入ってるんです。この作品って、モロ寓意を楽しむための作品であって、怖さとは違うでしょー、みたいな。まだ普通のヴァニタス画の方がマシじゃねー、って感じですわ。

確かに、『怖い絵』というテーマを決めることは難しい、とは思う。ただでさえ難しいのに『死』『狂気』という2軸だけで最初に語ろうとしたところが苦しさに拍車をかける。『無知』から来る『不安』なんかも恐怖の一種だと思うんだけどな。また、画家のメッセージに耳を傾けだすとキリがない。ここではあれもこれもと欲張らず、表現手法のみに的を絞り、ある程度の類型化の上で作品を整理する必要があったと思う。

例えば
.乾笋痢慍罎子を喰らうサトゥルヌス』、丸山応挙の幽霊画のような判りやすい表現のもの。(勿論、作者のメッセージは人間のカルマだったり、深遠なものであったりするのだが、表現としてはわかりやすい恐怖のモチーフを使っているもの)
▲乾奪曚痢慇鰻醋襦戞▲爛鵐の『叫び』のような狂気の作品
L誼里ら来る恐怖(というか、不安感)を狙ったもの。寓意画。所謂イコノロジーを使えば寓意は理解できる。理解してしまえば、この種の恐怖は霧散する。
尚、様式としての寓意画でない場合も含む。ブリューゲルの『処刑台の上のカササギ』なんかはこちらに入る。だがドガのエトワールはこれですらない。
そゞ飢茲砲△蠅ちな、鑑賞者の『後ろめたさ』を指摘するもの。当然、説教くさい。これを怖いというかは微妙だが。因みに私は『最後の晩餐』(ダ・ヴィンチ以外にいろんな作品があるが、どれに対しても)を見るとどーしても視点がユダの為、嫌な気分になる。その他、堕天使画なんかも。
い海譴盥くに分類されるものだが、作品そのものに謎があるもの。各地に存在する血涙を流す聖母画や、持ち主が何故か不遇の死をとげる作品など。

あくまでも思いつきの一例だけど、ある程度の類型とそれにそった章立てにすべきであって、これがなかった為、やはり私にとって本書は『で、結局何がいいたかったの、オマエ』的な本にとどまったのは残念。

勿論、どうでもいいんですけどね。

補足:ドガの作品名を勘違いして書いてたので訂正。直そうと思ってPCオンしたら既に手厳しい指摘が。

プチ社長日記:『GENTE』の話

GENTE  1 (Fx COMICS) GENTE 1 (Fx COMICS) オノ・ナツメ
作者の個人的な経歴は知らないが、モーニング2に載るようになってから、オノ・ナツメ氏の作品が好きになった。
動きを感じさせない、独特の間をもった作品は、氏の絵柄とあって静かに読者の心に語りかける。
なお、モーニング2に載るくらいなので、どちらかというとオッサン向けである(女性にもオススメだが)。しかもこの話、出てくる人間の殆どがオッサン。老眼鏡かけた初老の男どもがカメリエーレをやるリストランテの話。派手さミニマム。だがそれがいい。
一読されたい。

プチ社長日記:『ワルツを踊れ その後』の話

さて、以前とりあげた『くるり』のアルバムについてのインタビューがあったのでUp。

見て、『あぁ、なるほど、しっくり来ないわけだ』と納得。
自分は切迫感のある音楽が好きなもので。
あと、ギターを中心としたシンプルな構成が好きなもので。
全然逆じゃないか、と。

でも、岸田繁の電車ヲタ健在でカコイイと思った。あと、やっぱりお洒落のセンスというのは上昇するのだなぁ、と。

■今


■デビュー当時


あと、ゆうつべではGuiltyがカコイイです。

グランド・セフト・オート・バイスシティ ベストプライス【CEROレーティング「Z」】

お客さんの優秀な若手くんに借りてクリア。何か割とこういう王道系のゲームって意外にやらないんだよね。

途中、似たようなミッションがあったりしたけど基本的には面白くてマジオススメ。ある程度の戦略性があって、ミッションが開始される前に車両を配置しておいたりすることで状況を有利に運べる点はグー。

問題点と言えば最初のうちはセーブ箇所の増設(アジトを購入)するまでの間、セーブポイントが少なく、手戻りが多いこと。セーブの仕方についてはメタルギアシリーズってよくできてるよな、と今更感心する。

セーブするとせっかく事前に準備したことが無になることもあり、セーブ構造のところだけ何とかして欲しかった感あり。(公衆電話でもセーブできるとか)
基本的に殺伐としたゲームが好きなので、基本的には良ゲー。ただし難易度は比較的高めの上、調整不可であるため、チートや攻略法を見ずに自力でクリアしたい派にはある程度のゲーム感が求められると思われる。

結局、今のところ『PS3でなきゃ実現できないゲーム』って奴に出くわしていないんだが。。。

ワルツを踊れ Tanz Walzer

ちょっと心配な感じ。
『くるり』が成長していて、僕が同じ場所に立ち止まっているだけなのかも知れないが、『くるり』の音楽の魅力と言うのは、日常に潜む細かな事象に対する鋭い観察から展開され訴えかける『思い』であると思うので、やれウィーンだなんだと海外で録る必要あんのかなー、と。
京都⇒東京⇒ウィーンと来たのは、まぁ、京都⇒東京⇒NYみたいなベタなのりでないだけ良いけれど、もう少し京都⇒東京のところで止まっていて欲しかった。その割にはウィーン市民の足であるリンクに関する歌が無かったのは意外。岸田は電車オタなのに。

『赤い電車は羽田から僕らを乗せてひとっ飛び』(赤い電車)
『京阪電車の窓から見える君の背を追って』(街)

こういう地域密着系も魅力なのに、どうした『くるり』。

プチ社長日記:『ガンダム ターゲットインサイト』の話

機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト
機動戦士ガンダム ターゲット イン サイト

忙しい中、睡眠時間というより命を削ってのクリア。
全体的に詰めの甘さが光ります。
アーマード・コア4は部位破壊システムもなくなってただのオンラインアクションゲームになったのに対し、こちらは鮮やかなグラフィックと部位破壊システム、そして今までの攻撃&シールド防御のほか、シールドで殴るというお笑いオプションや、右腕が破壊されたら武器を左腕に持ち替えたり、シールド捨てたりとプレーヤの選択肢が多くなったのは好感が持てる。
が、逆に言えばそれ以外の目新しさは何も無く、マップの読み込みが勝敗を分けるような戦略的要素はジオニックフロントには一歩譲る。
あと、コンピューターの僚機が地面に引っかかったりするのはプレステ3でも変わらない世界なのね。
それにしても気になるのが詰めの甘さである。
つーか、タイトルが表示されて、いつオープニング始まんのかなーって待ってたら静止画だけってマジありえなす。ずーっと、同じ画面。それもジム。ジム2機と間に砂塵の向こうに微かに見える陸戦ガンダム。しぶすぎ。
で、やれやれと思いつつもやっとの思いでクリアするとエンディングも静止画って人なめすぎ。プレステ3なのにプレステ1でも作れるようなショボイイラストの上にナレーションだけって、俺はこんなイラスト見るために睡眠時間削ってゲームやってんじゃねぇ、とけっこう凹む。
ただ、私の好きなザク/グフシリーズが激しくチューンアップすることで最後まで戦えたのはナイス。ドムとかゲルググとかではなく、敢えてザクをバリバリチューンアップするのがジオニストの真なる姿であるとの激しい思い込みに基づき、苦労しつつ戦う喜びは少しだが確かにあった。

で、2週目にゲルググつかったらすげー簡単でびっくりした。
ザク弱いよザク。

プチ社長日記:『アーマード・コア4』の話

激忙しい中、実は結構前にクリアしていたアーマード・コア4。
アーマード・コア 4 アーマード・コア 4
睡眠時間、というより命を削ってクリアしたゲームだが、あんま評価はよろしくない。
最新バージョンはDLしてないのだが、ストップボタンで肩武装が自動ONになるなどのバグは修正されるであろうから良しとして、なんというか、『パラメータ遊び』より『アクションゲーム』に純化した感じだ。自分はどちらかというと前者好きなので、熱量パラメータが消えたのは正直残念。つーか、最初パーツカテゴリにラジエータが無いときはびびった。代わりのコジマパラメータをイマイチ理解してないだけかもしれんが、事前のチューニングよりも操作の腕で勝敗が決まる場面が多いゲームとなった。それが良いか悪いかはプレーヤの評価次第である。
また、パーツ数が明らかに減ったのが凄く残念なのは異論ないと思う。デザインが洗練されたが故に僕らの愛する『ロボット感』が薄いのも気にかかる。エヴァンゲリオンではなくガンダム世代だからか、ある程度ヒト型を意識できるスタイルに思い入れが沸くので、正直やり込めなかった。もうちょっと『もっさり感』が欲しいところ。兵器をヒト型にする意味なんてまるでない訳だし、デザイン性つきつめても壁にぶちあたるだけじゃね?
そして何よりフロート脚がないのが寂しすぎる。
メーカーからは『ブースト中は4脚タイプがフロートのようになります』とか言い訳めいたことが書かれているが、フロート脚の良さは何といっても『ふんわりした操作性』であり、積載量の無さであり、海面に浮かぶがキャノンを構えると沈むという使えなさである。グレネード砲の爆風で吹っ飛んでエリアオーバーとか、見るものの涙を誘うパーツを無くしてどうする。激しく復活を希望する。
でもまぁ、操作性は進化していて、爽快感というものは向上している。パーツ数も今後のDLによって増えることが予想されるので(ゲーム中にバージョンが変わるのはポリシーとして嫌いなので実施してなかったが)、やりこみ要素はあるかも。
対戦としてはやり込めるが、ストーリーモードはストーリー性が希薄なので、まぁ今のところは前シリーズの方が面白かった。ちょっとストーリー性という意味ではシリーズを重ねる毎に手を抜いているような気がする。企業が複数存在するのはいいが、シリーズ2や3のような企業間対立とか事実上ストーリーに影響ないのは寂しい限り。マルチストーリー何で廃止するかね。1本道かよ。
ただまぁ、このゲームの主眼はネット対戦に移りつつあるので、全体としての評価と言う意味では、ネット対戦での盛り上がり具合とバージョンアップ含め今後の巻き返しを確認してから、と言ったところか。


まぁ、ゲームヲタのつぶやきなんで、分らない方はそのままスルーの上、引き続きインターネットをお楽しみください。

プチ社長日記:『社内ブログ革命』の話

six apartさんから本が贈られてきたので、読んでみた。
ありがとうございます。

社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術
 社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術

■タイトルについての感想
まず、『○○革命』っての、そろそろやめようよ、と思った。羊頭狗肉になる必勝パターンと思ってるんですが。
ふと思ったのだが、フランスの書籍も○○革命とかいう安易なタイトルをつけてるのだろうか?『洗剤革命』とか見たら怒るんじゃないかしら。
産業革命からの連想かもしれんが、なんだかなー。

『(社内ブログ)(革命)』と読ませるんだろうだけど、
『(社内)(ブログ革命)』だったら、何か社員が決起して社長がギロチンで処刑されるみたいでいい感じっすね。

実際には、社内政治の犠牲となった社員が内部情報をブログにリークして、ブログ炎上、そして社長辞任、みたいな。

なんかそっちの方が『革命』っぽくないですか?

■内容についての感想
とりあえず、社内ブログを導入しましょう!というセールスには非常に重宝する本です。関係者おすすめ。

第1章、第2章で、ブログの良さと導入時のポイントがざっと書かれている。
ここは、関信浩氏がきっちり纏めてて読みやすい。『社内アルファブロガーを作る』など、『まず、扇動より始めよ』という行動哲学を感じていい感じです。

3章になってNRIの人間に筆が渡るのだが、そこでは『業種別にみる社内ブログの活用』というテーマで飲食業・アパレル・メーカー・介護・・・といった様々な業種に『こういう使い方どうでしょ?』みたいな提案をしている。
別に個別の具体例が挙げられている訳ではないので、なんか彼らのブレストに付き合わされている気がして萎える。地に足がついてないっつーか。
『あら、いいですね〜』とか言いあってる感じだ。しかも、一部の消費者を巻き込むブログ(既に社内ブログじゃないし、リスクが一気に跳ね上がる)を提案したり、『ブログから個人情報が漏れないようにしなければならないのは、いうまでもない』って、みんながそこで躓いているところを丸投げで、『あー、NRIの人の文章だなぁ』と堪能できます。

読み手は自然と自分の所属する業界に思いを馳せるであろうから、何もムキになって10業種も挙げなくても、1〜2業種を例として考えるポイントだけ提示すればいいのにと思った。
逆に、もう一歩踏み込んで個別の例とかを出してくると非常に面白くなるのに、残念ではある。

しかしながら、第4章は読ませる内容だ。
ユニクロ・オラクル・カシオ・マクロミルという4社の社内ブログの活用について述べてある。各社の工夫があって面白い。特にユニクロ。
・・・そんなとこですかね。


まぁ、ブログってのはフリーフォーマットであるからして、ノウハウといった非定型の情報を引き出すには重宝する。
アーカイブが自動で溜まるし、それをサイト内検索かければ即座とはいかないまでも、欲しい情報にリーチできる可能性は高い。
社内報とかせっせと印刷して配布してるくらいならブログの方が効果的だし、更新情報がRSSで一発で分かるのも重宝する。
だからと言って、本書で触れられているように既存の文書管理ツールやグループウェアに代替可能かというとやはりそうではなくて、補助的な使い方を模索するのが今後も妥当だろう。
現時点では、更新の簡便さと、敷居の低さを武器として、ナレッジシェアに社内ブログが使われているのが最も効果的な利用法だ。
それが革命と呼べるものではないにせよ、有効となる可能性を持つ技術がある以上、担当者は検討してみるべきだとは思う。





♪ランキング
 

プチ社長日記:『「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の作者は中島らものファンである可能性が高い件について』の話

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 山田 真哉 。

ちょっとスケジュールの合い間に、時間つぶしをしようと試みたものの、最近のゲーセンには僕好みのゲームがなく、またしても新書を購入して喫茶店へ。

僕的なツボは、「さおだけ屋がビジネスモデルとしては儲からなさそうなのに、成り立っている事」への考察として筆者が

『さおだけ屋は実はスパイで、なにか別の目的を背負っているとか、そういうくだらないことしか思いつかない。』

と、のたまっているところ。

・・・僕は十数年前、下手したら20年くらい前に、これと同じ内容を朝日新聞の『明るい悩み相談室』のコラムで見たのを今でも覚えている。
当時の朝日新聞には珍しい、読者が寄せる適当な質問に、これまた中島らも(1952年4月3日 - 2004年7月26日)が適当に答えると言うコーナーで、ひときわ異彩を放っていた。

さおだけ屋が営業していることが何故、質問者の悩みになってるのかは忘れたが、そこでも質問者が『さおだけ屋スパイ説』を挙げていたのは確かだ。

それに対して中島らもが、

仮にさおだけ屋がスパイだった場合、丸の内や霞ヶ関はさおだけ屋だらけになる

霞ヶ関にさおだけ屋はいない

よって、さおだけ屋はスパイではない

という、非常に明快な証明をしており、ガキだった私は非常に感心したのを覚えている。

さすが中島らも。

彼はやはり天才だ。
むかし、タイガーボードかなんかの難燃性の建材のCMで、『家は焼けても柱は残る!』というコピーを出したとか聞いたが、『柱が残っても家が焼けたらしょうがないだろう』というところを完全に無視したセンスがゴイス。

泉下の人となって2年以上になるが、あの世でも楽しくやっておられるのであろうか。

・・・何の話だ。

■追記
本書は平易且つ手堅く纏まっているので、学生の方や会計に普段接しない方には良書と思われる。



=========

♪ランキング


 

プチ社長日記:『ヒューマン2.0』の話

今年になってから、ロクに読書していない事実に気づき、とりあえず軽く読める新書から。

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない)
渡辺 千賀
 

 

 

 

タイトルだけ見ると『はぁ?人間をバージョン管理たぁ、何様ですか?』て感じですが、『web2.0』(早くもこの言葉を使うのが恥ずかしくなってきた)発祥の地、シリコンバレー在住のスーパーウーマン渡辺千賀さんが、そこで働く人々の仕事を中心とした暮らしぶりを、今後のライフスタイル・モデルとして『ヒューマン2・0』と名付けて紹介しているものです。

『web2.0』が後付の言葉であるように、『ヒューマン2.0』も同様であり、更には別にオライリーみたいに『ヒューマン2.0とは〜という人間のことです。』とか書いていない。安心、安心。
『ヒューマン2.0』は、「グローバル化の荒波にアップアップと流されながらもなんとか形になってきたかな、でも時々水没」といった、未完成なライフスタイルといったような意味で使われています。

まぁ、端的には、Tシャツにサンダル、海賊旗といったマック創成期から変わらない『実力と運がモノをいうシリコンバレーの生活』を面白おかしく紹介してあり、IT最先端の地の生活を知るには最適な一冊だと思います。

紹介されている生活そのものは、日本は勿論、米国の他の都市とも異なる極端なものではあるが、極端故に方向性を明確に示しているとも言えます。
(実際には結構厳しい方向を指し示しているんですけど。)

実際、彼の地でのような生活は既に浸透の経過にあるよなぁ、と思います。
オフショアリングの話などは、僕がインドの友人とチャットするときのメイン・テーマだし、僕自身は日本型の終身雇用制からは乖離したポジショニングであり、所謂チャンクワーカー、もしくはポートフォリオワーカーといったワーキングスタイルである(らしい)。あら、いつの間に。

ご存知のように、今までの各国事情を背景としたワークスタイル(『ヒューマン1.0』)を守ってきた『政治』『距離』『言語』のハードルは急速に低くなっています。
南巡講話以降の中国市場政策やEU統合などで『政治』のハードルは低くなり、ネットによるビデオカンファレンス等のツールにより『距離』が、そして自動翻訳などにより『言語』のハードルも低くなりつつある今、代替の効く作業に従事している人は即、コンピュータや海外の労働者に取って代わられ、競争させられることになります。世知辛いですね。

従って日本人の給与水準も低くなるという厳しい現実が待ち受けている、と。うわ、やべぇ。

そう考えると、なんだかとっても大変そうな『ヒューマン2.0』ではあります。
しかしその『ヒューマン2.0』最先端のシリコンバレーにあっても渡辺さんの文章からは、そこでの生活を楽しんでいる様が滲み出ていて好感が持てます。

勿論これはアメリカ特有の楽観ムードと、能力水準が高めな仕様の人間が集まっていること、そしてハッキリ言って今、当該地がバブルであるということもあって、多分に差し引いて考えなければならないでしょうが、『(そういう生活が好きな人にとっては)楽しそうなんだろな』と思わせるには充分です。

シリコンバレーは特に変化を受け容れる町であるからか、アジ系移民差別などについて触れることはあった(触れても『基本、差別はない』という内容)が、男女差別については触れることもなかったというのは、最早そんなもの無いのが当然ということなんでしょうか。
チャレンジ精神旺盛な方は是非、渡辺さんもお勧めするように
彼の地で存分に才能を発揮していただきたいと思います。


因みに私は、シリコンバレーの生活には向いていないようです。
ハッキリと書かれてました。

「うーん、技術ってあんまりねぇ。アウトドアライフも家庭菜園も興味ないし、家族が最後の砦って言われてもなんだかなぁ」というあなた、あなたはシリコンバレーに向いてないです。

アウトドアライフ興味ないし。つーか、家でゲームとかみんなで麻雀してるほうが楽しいし。食べるものも拘らないからコンビニとか松屋で済ます僕には、シリコンバレーは行ってはいけない土地のようです。
それが判っただけでも、読んでよかったかな。

■追記
敢えて難癖つけるなら、個人的に気になったのはタイトルです。
サブタイトルが『web新時代の働き方(かもしれない)』って書いてあるんだから、『ワークスタイル2.0』とかで良かったんじゃないの、と。
まぁ、内容としてはオフの生活も含んでるんで『ライフスタイル2.0』でも良いでしょうけど、そうするとサブタイトルとの相性がイマイチですね。
でも流石に『ヒューマン2.0』は羊頭狗肉感が若干するけどなぁ。僕だけですかね?
ガンダム世代な僕はすぐに『ニュータイプ』という言葉が浮かんでしまうんですが。

=========

♪ランキング