プチ社長日記 (旧:無職日記)
無職から起業を経て、“日々思うこと”などを綴る一応社長日記。
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2017.08.01 Tuesday
プチ社長日記:『坑夫 』の話
漱石全集〈第6巻〉坑夫 (1956年)
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評価:
漱石はほぼ全作品に目を通しているが、当作品はこれまで未読だった。
岩波文庫版がたまたま手に入らなかったことが理由の一つだが、やはり避けていたと思う。
漱石が高踏派に分類されることはまずないものの、その対極の世界観を綴った作品は、異色の存在だ。
ただ、環境が変わることにより、自己の内面を深く掘り下げられるという機会は、普通に生きていても遭遇する事態であるので、本作はその状況を描写したと考えれば、位置づけも難しくない。
そういう意味では、『硝子戸の内』に近いとさえ言えると考える。
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