有限会社Ayleeds社長日記。継接ぎだらけですが、世界一周旅行もやってます。

プチ社長日記:『カップヌードルのCMに思う』の話

『最近のカップヌードルの宣伝を見たか?』と聞かれて、『あぁ、アレね!』と返答する方は多いんじゃないでしょうか?

大友さんの未来的な、でも10年以上変わっていないテイストのアニメが出てくる奴ですね。

これ
公式サイト(フラッシュバリバリで音アリ)もあるよ

AKIRAに出てくる金田の2輪電動式バイクが3輪(トライシクル)になっただけのような映像がナイス。

カップヌードルと言えば、今も昔も日清を代表する商品であり、それゆえカップヌードルのCMというものは商品のイメージを突き抜けて日清食品という会社のイメージ、ひいては即席めん市場全体のイメージを決定付ける極めて重要なものだ、と思う。

かつてのスローガン

Hungry?

で一世を風靡し、マンモスなどの古代動物と『喰ってやる!』という欲望剥き出しの原始人が登場するCMは凄かった。
今でも雑誌『広告批評』の増刊号や特別号で90年代のCMなどを振り返る企画があると、必ず上位にランクインする傑作中の傑作だ。
Hungryという食に伝わるキーワードを中心に据えて、食べて生きることの難しさをユーモラスに描いた(と、私は理解している)は即席めんという商品イメージとぴたりと符合するものだった。

Hungry?に続く

NO BORDER

シリーズであるが、既にテレビを見なくなった私はあまり目にする機会もなく、
『何か消防士とかが喰ってるやつだっけ?』ぐらいのイメージしかない。
ただ、それでもイメージが残ってるだけ優れた作品の部類に入ることは間違いなく、ミスチルの挿入歌と併せて暑苦しくない、前シリーズと対照的な宣伝だったように記憶している(あくまでも私の理解)。

メッセージにしても、Hungry?ほど人間の欲求にダイレクトに呼びかけるものではないにせよ、海外でカップヌードルを目にする機会を思い出しては『NO BORDER』という言葉に偽りのない説得力を感じる。ここまで国際性の高いブランドにまで押し上げられたカップヌードルのパワーに敬服するばかりだ。
それにしても、東欧やアジアのカップヌードルって何で発泡スチロールじゃなくてプラスチック材を使用しているのだろうか?
ライセンス生産なのかなぁ。容器熱くて持てないんですけど。

で、今回の

FREEDOM

シリーズなんですが、これちょっと厳しくない??と思うのは私だけだろうか?まず、何からの自由なのかが判らない。

貧困・飢餓からの自由という意味なのだろうか?
・・・ちょっと違うような気がする。
そもそもカップヌードルというのは世界的にはまだまだ『贅沢品』だ。
『貧乏人が食べるもの』というネガティブなイメージは日本くらいじゃないかしら?
まぁ、カップ使い捨てだし。
保守反動の時代にあって体制に対する自由でもあるまいし、そもそも自由という言葉自体が『自由→何もしなくて良い→無責任・無気力・無関心』といったネガティブな意味を含む言葉にまで堕してしまった(と思っている)昨今において、カップヌードルだして『FREEDOM』だよ全員集合!とか仰る真意を測りかねる。

ひとつ懸念することがある。
大友さんのアニメを使うことからして、今後の展開の予想としてはドンパチの一つも起こるであろう。『(何の自由かよくわからないけど)自由の為に闘う男・女』を演出するアイテムとして登場するのは安易過ぎるので避けていただきたい。それならば『Fight』とか『Survive』の方がまだマシだ。

そもそもカップヌードルの知名度が一挙に上がったのは『浅間山荘事件』で長時間の心理戦を続ける機動隊員がカップヌードルをバクバク喰ってる映像が日本中に流れたのが切欠というのは有名なエピソードである。
レーション(戦時用保存食)に似た機能を持つカップヌードルは機動隊員、消防士、仕事に追われるサラリーマンと言ったイメージと親和性は高いだろう。
でも、それでは『芸なさ杉』という評価を勝ち取ってしまうだろう。

こういう大きなテーマを扱うには、大きな広告展開をしなければならない。
当然カネがアフォほどかかる。どうやらクロスメディア戦略でガンガン攻めるらしい。やり方は正しい。が、果たしてそれだけのカネを使うだけのメッセージ性があるのか、ひょっとしたら壮絶なズッコケ企画になって『糞企画乙!』とか言われるのか。

不安と期待を抱きながら今後の展開を見守りたい。
願わくば、『うーん。。。』と唸らせる感動を、今一度。

■追記
雑誌『宣伝会議』に掲載されていた佐々木智 日清食品宣伝部長のコメントを必死で写経。(抄)

今後の展開としましては、このFREEDOMが1話30分のアニメーション作品(全6話)としてDVD発売され、そのストーリーにリンクする形でテレビCMも展開していきます。WEBサイトは、テレビCMとアニメーション作品をつなぐ重要な役割を担っており、FREEDOM公式サイトとしてカップヌードルのブランドサイトとは別の位置付けで運営しております。
 近年、飽和状態の市場の中で商品ブランド数は多肢に渡り、特に「若者」にとってのカップヌードルが「希薄な存在」となることを懸念しています。「FREEDOM PROJECT」は、まさにこの「若者」に向けてのメッセージであり表現でもあります。若者にテレビCMだけでなく、アニメーション作品など様々な接点を持ちながら、「かっこよくて、新しいブランド」となることを目指した広告展開です。


むー。「かっこよくて、新しいブランド」ですかそうですか。ハズレ感をヴィンヴィン感じてしまいましたが、どうでしょう。
いやいや、勿論私は応援しておりますよ。でもね、それだと大友さんを起用している段階でちょっとズレてるような気もしておりますが。まぁ、どうやらオサーンは蚊帳の外らしいので、私はこの辺で。


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