プチ社長日記:『ヒルズな人たち』の話

新幹線の中で、佐々木俊尚氏の『ヒルズな人たち』を読んだ。

ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録 ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録

第一印象は『このタイトルはないだろう』ということだ。
センスミニマム。
IT業界の社長を取材しているのだが、明らかにヒルズの住人でない人物がいる。単純に、ヒルズが言葉として流行っているので使用したという小学生的な発想ではないか? まぁ、買ったんだけど。

元ネタはウェブモンキーのブログを発展・纏めたものと考えてよくて、ネットコンテンツの商業利用の一つの形だと思う。まぁ、『恋の悪あが記』みたいなもんすね。

タイトルはともかく、内容は佐々木氏の熱の入った文章が読者を惹きつけ、特に後半の登場人物に関しての記事、つまり派手さはなかったり、あまり表に出てこない(出てこられない)経営者である明瀬洋一(Sentivision)、松島庸(M2X)、重田康光(光通信)諸氏についての記事が面白い。 あと宇宙行く榎本大輔氏とか。

とはいえ、明瀬洋一(Sentivision)氏に関する記事については、元社員と思われる人たちからブログの方に『事実と違う』とコメントが来ていた。
一方的な通信メディアであるその他とは違い、佐々木俊尚氏の発した情報が双方向性を持ったブログという機能であったからこその出来事で心躍る瞬間だ。

このへん。

要はSentivisionの前のキュービーという会社の倒産に際して、美談化されているということである。『社員は全員やめて、やがて明瀬ひとりになった』とか書いても『てめー指名解雇とかしてたじゃねーか』との指摘があったりと紛糾しているが、結局倒産に関してこの手のドタバタが発生するのは止むをえないのだから、ある程度は仕方が無いとは思う。

寧ろ気になったのは、美談化を指摘されて慌てた佐々木俊尚氏が明瀬洋一氏に再度取材している点である。

これ。

いや、明瀬洋一氏に取材しても駄目だろう。

VCはじめ出資者や元社員に取材しないと。

結局、再取材は『ビアサーバが会社にあった』とかマヌケな事実などに対する弁明だけという結果であり、『オートレースは自費でした』とか言っても、売上げもない内から趣味に走ったその点を非難されているのであって、800万の給料も元をただせば出資者の金だろうがという批判なのだから、会計上給与だから問題ないというスタンスじゃ取材としてダメなんじゃねーのと思うわけである。

いくらブログが双方向コミュニケーションを一部可能にすると言ったって、匿名性が守られたものである以上、待ってても事実はわからない。
VCや社員リストからガンガン取材かけてその匿名性を剥ぎ取り、真実を見極め、(とは言え、一般に公開する時は匿名性を守った上で)公開するということを佐々木氏に皆は期待しているのである。

その点をクリアした上での出版として欲しかった。面白いんだけどね。


♪ウェブ・経営ブログランキングはこちら♪
♪株式ブログランキングはこちら♪

==※今日の備考(リンク)※===

コメント

いぇーい。めちゃ堀江〜♪

  • naoko
  • 2005/05/19 02:39
トラックバック
この記事のトラックバックURL