プチ社長日記:『かみにえともじ』の話

所謂、文章を書くのを生業としている人ではなくて、ちょっと外れた人の書く文章というのが好きだ。
本書は漫画雑誌『モーニング』のコラムである。
今思えばこのコラムが始まった頃に私は『モーニング』を読み出し、このコラムが終わった頃に読まなくなったので、『モーニング』購読は正にこのコラム目当てだったのかもしれない。
実際、まっさきに目を通していたし。

本書は劇作家(劇団『本谷有希子』主宰)、演出家である作者のコラム(もじ)と、これまた視点を斜め上の方向に持っていくには傑出している、えのもと氏の漫画(え)による頁(かみ)であるが、この絵がまた絶妙で文章に深みが添えられている。

もともと同種の業界にいる鴻上尚史氏の『ドン・キホーテのピアス』というコラムも愛読していたので、もしかしたら劇作家・演出家というのはもともと文章が面白いのかも知れない。
もしそれが事実なら、この種の人々は人間をよく観察しているからだろうな、と思う。他人だけでなく自分をもよく見つめ、悪く言えば自意識過剰なのだが、そこまでつきつけるからこそ、面白い作品を生み出せるんだろうなぁ、と合点がいった。

本コラムは3年半の長きにわたる連載だったが、クオリティを維持しているのが素晴らしい。お時間あれば、是非。
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