プチ社長日記:『かばんはハンカチの上に置きなさい』の話

本書のタイトルは、『営業カバンは汚れているであろうから、(靴を脱いで上がる)客先ではハンカチを敷いた上にカバンを置くべし』という営業上の小技から来ている。これらの小技集としての前半と、作者の営業を通した成長や思いを書く後半に分かれる。

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昔、私が子供だった頃、つまり30年近く前だったのだが、出入りの三和銀行の方が、同じように家に来るときはハンカチの上に大きな営業カバンを置いていた。ポマードのようなもので髪をキッチリ七・三に分ける髪型に黒縁メガネで、大人というのは変な格好をするものだと思っていた。
今にして思えば結構若かったのかも知れない。今の私より若いだろう。だが、少年には大人の年齢は解らないものである。

その他にも郵便局の人なんかもハンカチを敷いていた。別に私の母親が人一倍綺麗好きで、強要していた訳ではない。

・・・そんな風に昔のことを思い出すと、もしかしたら昔の営業マンの中には少なからぬ割合でハンカチの上にカバンを置いていたのかもしれない。実家周辺だけかもしれないが。
最初、このくだりを読んで、作者の川田氏は非常に気が利くなぁ、と感嘆していたのであるが、それはこのよな気配りを私達が忘れ去ってしまっただけなのではないか。

営業、という仕事の本質が変わらない以上、このような小技(気配り)は昔から存在していて、書籍であれネットであれ、そのあたりのノウハウが共有されてなかった為、一部が廃れてしまったのではないか。 そう考えると非常に勿体無いなぁ、と思う。

・・・話が逸れてしまったが、本書はこのカテゴリの本にありがちな、小技マニュアルのようなものだけではなく、それらを身につけるに至った『プロフェッショナルとしての営業』となっていくエピソード集でもある為、読ませる内容となっている。お勧め。
因みに作者の川田氏は元リクルート社員であるとのこと。元リクというのは本当にいろんな人がいるな。
コメント

最近オフィスにきた営業マンが真似してハンカチの上にカバンおいてまして、それプルデンシャルの営業マンの本で書いてありましたねと指摘したらばつが悪そうにしてました。言わぬが大人の対応だったのかなぁと思い返してみたりもしました。

  • morimori
  • 2010/06/17 18:50

はっはっは。
そのまま真似するのは芸がないですが、でも、何でも取り入れようとするその営業マンの姿勢は褒めてもよかったかも知れませんね。

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。