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プチ社長日記:読後メモ『彼が通る不思議なコースを私も』の話

今年になってから文庫版第1刷というので、白石一文の最新作ではなかろうか。
山本周五郎賞受賞作『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』に作風は近い。
(装幀にどこまで関わっているか分からないが、カバー写真の雰囲気も近しい)


『この胸に〜』では現実的な氏の作風の中でも、(亡くした子の声が聞こえるという)不思議な出来事の起こる設定ではあったが、それは主人公の胸の内(=個の枠)に秘められており、我々凡人も稀に接する「不思議なこと」で片づけられるレベルであった。本作では更に進んで不思議な『能力』として定義され、荒唐無稽とも言える設定が最初気になったが、最後のエンディングで個の枠に大きく寄り戻すことで、バランスを保っている。

賛否別れる設定かもしれないが、それは所詮は舞台設定の話であって、氏の言いたいことは他作品のようにはっきりと主張しているので、読み応えのある作品。
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プチ社長日記:『働かないふたり』の話

気付いたら5巻まで出ていたか。。。
人生において有益な情報は全くないが、ただひたすら馬鹿馬鹿しくて好きな漫画である。
特に、現在のように働いてない時に読むと格別。

まぁ、働いてない人って、あまりいないけど。。。
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プチ社長日記:『ストレッチ』の話

まだ1巻しか出ていないが、意外と良かったので。
ストレッチのハウツー本などみると、イラストでやり様を描いているものはあるが、これはそれにストーリーを持たせた形。
ハウツー本なら読むのが苦痛でも、こちらなら難なく読める点が良い。
ただ、2巻以降はどうするんだろ。。
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プチ社長日記:『Yコンビネーター』の話

ITベンチャーに投資する団体である「Yコンビネーター」のルポ、というべき本。

開発場所を提供してベンチャーを囲うわけではなく(だから、インキュベータとは名乗っていない)、一定期限をつけ、デモと週一の夕食会の場を中心に投資先を見ていく主催者側と、見られている側(ベンチャー)の双方について活動内容や思考の変遷が記載されていて、結果、IT投資に興味がある方とITベンチャーを立ち上げようとしている方の双方にも読ませる内容となっている。

あまり期待していなかったが、予想以上に現場感が伝わったのは、作者自身が「フリーパス」と言っているほど、出入の自由を主催者側に認めさせたからであろう。これは作者と主催者の信頼関係のなせるワザである。

ただ、読後感としては、やはり『シリコンバレーだから』というのはあって、この内容を敷衍して日本だとどうこう、というのは厳しいかと。

仕事で日本でもいろいろ話を聞くが、ここまでスピーディに集金できる仕組みは、やはりない。

キャンプファイアー??いや、それはちょっと。。。

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プチ社長日記:『かばんはハンカチの上に置きなさい』の話

本書のタイトルは、『営業カバンは汚れているであろうから、(靴を脱いで上がる)客先ではハンカチを敷いた上にカバンを置くべし』という営業上の小技から来ている。これらの小技集としての前半と、作者の営業を通した成長や思いを書く後半に分かれる。

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昔、私が子供だった頃、つまり30年近く前だったのだが、出入りの三和銀行の方が、同じように家に来るときはハンカチの上に大きな営業カバンを置いていた。ポマードのようなもので髪をキッチリ七・三に分ける髪型に黒縁メガネで、大人というのは変な格好をするものだと思っていた。
今にして思えば結構若かったのかも知れない。今の私より若いだろう。だが、少年には大人の年齢は解らないものである。

その他にも郵便局の人なんかもハンカチを敷いていた。別に私の母親が人一倍綺麗好きで、強要していた訳ではない。

・・・そんな風に昔のことを思い出すと、もしかしたら昔の営業マンの中には少なからぬ割合でハンカチの上にカバンを置いていたのかもしれない。実家周辺だけかもしれないが。
最初、このくだりを読んで、作者の川田氏は非常に気が利くなぁ、と感嘆していたのであるが、それはこのよな気配りを私達が忘れ去ってしまっただけなのではないか。

営業、という仕事の本質が変わらない以上、このような小技(気配り)は昔から存在していて、書籍であれネットであれ、そのあたりのノウハウが共有されてなかった為、一部が廃れてしまったのではないか。 そう考えると非常に勿体無いなぁ、と思う。

・・・話が逸れてしまったが、本書はこのカテゴリの本にありがちな、小技マニュアルのようなものだけではなく、それらを身につけるに至った『プロフェッショナルとしての営業』となっていくエピソード集でもある為、読ませる内容となっている。お勧め。
因みに作者の川田氏は元リクルート社員であるとのこと。元リクというのは本当にいろんな人がいるな。
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プチ社長日記:『防衛省編集協力のMAMORが面白い』の話

市ヶ谷から貰ったのだが、MAMORが突っ込みどころ満載で面白い。

まずグラビア。ほしのあきや磯山さやかなどの一線級グラドルが海自の制服や陸自の迷彩などを着てポーズを決めている。
書店では殆どみかけない、530円とはいえあまり広告の入っていないこの雑誌にどうしてこんなにグラビアが載るのだろうか?
まぁ、アレですわ。
しかも雑誌のタイトルが『マモル』である。誰が名付けたのか、まぁ、そういうことですわ。
独裁に近かったんだなぁ、と改めて思う。

ただし、内容はお世辞抜きで非常に面白い。
自衛隊の情報だけであるから、派手な兵器などは登場しない。特集が『補給支援活動のすべてが知りたい!』などのニッチなテーマである。
他に知りたいものはなかったのだろうか?
しかし、そんなささやかなテーマにもキチンと取材していて、作り手の愛を感じる。
発行所は扶桑社であるが、思うに隊員家族なんかに配給されてるのかな?よくわからんが。思わず熟読してしまった。D省はもうちょっと宣伝してもいいかもね。グラビアとかタイトル変えて。

ありがとうございました。>D省の中の人
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プチ社長日記:『わが友、恐慌』の話

わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由 わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由 松藤 民輔

えー、日本で金(ゴールド)、といえば牛之宮のタミーこと松藤 民輔さんであります。
何だかんだと言われる向きもありますが、大局観という点では屈指の相場師なわけで、その声に耳を傾けるのは、所謂勝負師たちにとって意味があると思います。

恐慌に真正面から向き合うならガルブレイスの著作がお勧めですが、今後の日本が相対的に優位と言う論調がメッセージとしてある点で、今読んでもいいかと。

キャリー解消で円高が起こりましたが、各国通貨と比べてみるとやはり今後は相対的に日本優位、という線はあると思います。
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プチ社長日記:『ソラニン』の話

ソラニン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス) ソラニン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス) 浅野 いにお

大槻ケンジの『グミ・チョコレート・パイン』が30代後半〜40代前半向けの、暑苦しいが濃密な青春ストーリーならば、こちらはもう少しそれより若い人々を中心としたストーリーで、その分、軽やかさもあり、理想と現実(自分の無力感)のギャップとどう折り合いをつけて生きていくか(もしくは死ぬ、という手段もアリだが)、というテーマの中でもほんのりと爽やかな読後感を残す力作。
徹夜明けでも一気に読める。オススメ。
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プチ社長日記:『山下洋輔さんが素晴らしすぎる件について』の話


ネタ元はこちらです。読売消えちゃうからネタ転載。


<燃えるピアノから流れるジャズ、弾くは世界の山下洋輔さん>

山下洋輔さん

世界的なジャズピアニストの山下洋輔さんが8日、石川県志賀町の海岸で、古くなったピアノへの感謝と供養の思いを込め、激しく燃えるグランドピアノを演奏した。

 この表現活動は、金沢21世紀美術館(金沢市)の主催。山下さんは、1973年にも同様の演奏をしたことがあり、その表現の意味を確かめたいと再演した。

 海岸では、僧侶による読経の後、夕暮れが迫るころピアノに点火。消防士のヘルメットに防火服姿の山下さんは炎上し、少しずつ音が出なくなる中、約5分間にわたって弾き続けた。演奏後、山下さんは「一期一会の気持ちで、最後の音が消えうせるまで闘い続けた」と語った。



<この胸に去来するさまざまな気になるポイント>
・『1973年にも同様の演奏をしたことがあり、その表現の意味を確かめたい』
>1973年は意味もわからず演奏していたのですね。

・『僧侶による読経』
>ピアノがカワイなのかヤマハなのかスタンウェイかは知らんが、何経なのだろうか。ピアノに宗派はあるのだろうか。

・そもそも弾けるんだったら、タキモトピアノに中古品として売れるのではないか。「そのとぉーり!!」関西の人しかわかりませんかそうですか。

・『消防士のヘルメットに防火服姿の山下さんは炎上し、少しずつ音が出なくなる中、・・・弾き続けた。』
>読点の位置がおかしくね?山下さん炎上してんじゃん。まずいだろそれは。
山下さんは、炎上し少しずつ音が出なくなる中、だろ。

・『山下さんは「一期一会の気持ちで、最後の音が消えうせるまで闘い続けた」』
>おつかれさまです。
有刺鉄線デスマッチの大仁田厚さんにキャラが被ります。

・『先生のピアノ、どう?』って聞かれて『大きくて黒い』と答えた橋本Kくん、お元気ですか?

以上





 

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プチ社長日記:『恋空とNot Simple』の話

ケータイ小説の「恋空」がくだらないと巷で大絶賛である。
レイプ・病・死・妊娠・恋愛・・というキーワードが並ぶクソ小説らしい。書評もこれだけキーワード『だけ』でこきおろすのも珍しい。
今週のダイヤモンドでも酷評だった。
アマゾンの書評欄も荒れたそうで、まぁ、そうだろ。

立読みしただけで読破したわけでは勿論ないが、もともと文芸オンチというか、普段からハイブローな文芸作品を読んでいるわけではない人間をターゲットにしていることは明らかであり、それに読書人が難癖つける構図そのものがどうなのか、という気がする。
くだらない内容でも売れれば良いという考えは一方で真実であり、文芸・文学と一緒に論じる必要ないんでねぇの。
何か、書評家とかが『恋空』と同じ土俵にあがる時点で負けという気がする。
薄い内容を上下二巻にわざわざ分けるあざとさも、買うバカを責めても売る方を責めるのはどうかなぁ。

『売れてよかったね』でいいじゃん。

で、一方で同じ不幸な話なら私が断然オススメするのはこちら。
not simple (IKKIコミックス) not simple オノ ナツメ

『刑事コロンボ』シリーズのように、最初に結末を見せておいてそこに至るプロセスを重視する構成、さらに見守る役割を貫徹する登場人物ジムの立ち居地と彼の一作品としての本書の構図が良い。

この手の話にありがちな不幸のTooMuch感を払拭する読後感と、それを支える一条の救済描写が秀逸。そんなに単純な話じゃあない(Not Simple)。

因みにオノナツメ氏はバッソ氏と同一であるが、こちらのクレジットはボーイズラブ系なので気をつけよう。思い切り間違えて買ってしまったが、漫画通によると「陥りがちな罠だよなー」らしい。
そうなのか。はよ教えろよ。


♪おながいします(ランキング)

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