プチ社長日記:『31歳と46歳で』の話

定点観測地の上海で昔の写真と比べてみるんゴよ。
【31歳】


【46歳】


31歳のときは会社やめて、サイト運営とかやってた頃ですね。日本株のトレード経験を最も積んだ時期でもあります。株は20代前半からやってたんですけどね。
結局、その後の生活の中心はコンサルに戻っていくんですけどね。
46歳の私ですが、結構、メインクライアントの契約上の建付け変更の影響を受けそうで、初心に戻って手探りでやっていく時期になりそうです。つらいのぅ。

プチ社長日記:『アフリカ縦断#11:キゴマ(タンザニア)〜キガリ(ルワンダ)』の話

■キゴマ〜ブジュンブラ
キゴマを早朝に出発する。
宿の主人にバスターミナルまで送ってもらい、小さなバスに乗り込む。
バスは軽快に走り、タンガニーカ湖のあるキゴマからどんどん高度を上げていく。
気づけば山の稜線を走っている。
ブルンジ、及びその先のルワンダは山が多く、標高の高さから夏でも涼しい。

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1時間ほど走った後、タンザニアを出国し、ブルンジに入国する。
そこでアライバルビザを申請するのだが、またここでトラブルである。

ビザが発行できない、という。

・・・は?理由を教えろ、と食い下がるもどうも要領を得ない。
で、異変を察知した野次馬から聞いたところでは、「紙がないから発行できない」とのこと。
どういうこと?

紙というのは、申請書ではなくて、ビザそのものの紙らしい。
その紙がないから発行できない、ということのようだ。

バスの連中は私をおいて先に出ていってしまった。
ヤバい。国境は山間なので何もない。さっそくバイクタクシーの運転手と交渉してタンザニア国境まで戻る。
事情を話して再入国させてもらい、今度はタクシーの運転手と交渉する。
とにかくキゴマに公館があるから、そこへ行け、ということである。早くしないと公館が閉まってしまう。
通常、ビザ発行の受付は午前中のみだったりする。
はやる気持ちでタクシーにのり、キゴマまで戻る。

【キゴマのブルンジ公館】
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正午過ぎにキゴマの公館に飛び込み、「すみませーん、ビザを発行してください〜」とお願いすると、
ビザは発行できるという。往復で2時間。国境で過ごした時間が1時間だとすると、3時間遅延だ。
タクシー飛ばせばバスに追いつけるかもしれない。

出てきた女性は親切で、ここに記入しろ、あそこに記入しろ、と申請を手伝ってくれる。
ひとしきり記入が終わった後、
「ところで、お願いがあるの。私たちに好意を見せてほしいわ」と言ってきた。

「好意って?」と聞き返すと同時に、賄賂を要求しているのがわかった。
ビザの発行は彼女の裁量次第だということは想像できたので、ここで断固拒否すると今日のビザ発行は絶望的だ。
さすがにこれ以上の遅延は連休中に帰国できない。
地獄の沙汰も金次第、ということか。

釈然としないまでもビザ代込みで30ドルを掴ませる(何となく50ドルを匂わせていたが)と、あっという間にビザは発行された。
ブルンジ人がタンザニアのキゴマで生活できてるだけで優遇されているとは思うのだが、
人間の欲の深さに限りはないらしい。

元来た道を取って返し、タンザニア国境を越え、そこからバイクタクシーに更に乗り換え、ブルンジ国境に到着。
問題なく越境。ただ、越境しても山間である。幸い、ブルンジ側もタクシーが何台か停まっていたので交渉し、
ブルンジの首都ブジュンブラへ向かう。(30ドル)

【独国系植民地と英国系植民地では車線が違う】
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ブルンジは近隣では最も貧しい国と言える。
ルワンダとほぼ時を同じくして内戦状態になったが、いまだに貧困に苦しんでいるのはその後の政治の巧拙によるところが大きい。
ブルンジ領内では集落ごとに私設検問のようなものがある。
ここで通行量を巻き上げようというのか、それとも減速した車にものを売りつけようとするのか?
私にはわからなかったが、タクシーは免除されているのか、お咎めは何もなかった。

集落を通過する途中、道のど真ん中で泡吹いて仰向けに倒れている女性がいた。
「クスリだな」と運転手が言っていたが、入国したとたんにヤバい香りがして気を引き締める。

タクシーは山間を抜けて、再びタンガニーカ湖沿いに走る。
湖畔を北上するのだが、ここも先日の雨で道がぬかるんでおり、スピードが出せない。
不幸中の幸いだが、バスではなくてタクシーで正解だった思う。
結構、水に浸かりながらもタクシーはどんどん北上する。
途中で割にあわないと思い出したのか、運転手が本当に30ドルくれるのかと心配そうに聞いてきたが、
キチンと送ってくれれば問題ないと励ます。

【こんな道ばっかり。。。】
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休憩もなくひたすら運転手が先を急ぐのだが、湖畔から離れた集落で運転手を誘って休憩する。
ジュースを振る舞い、タバコでご機嫌になったのか、運転手もすっかり安心した様子。

【ブルンジの集落】
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暗くなるまでにブジュンブラに着きたいのは彼も同じ思いのようで、休憩後も再び彼はタクシーをとばす。
バナナ農園が広がり、ところどころに集落があるのだが、何か選挙活動のような集会がそこかしこで開かれていた。
不要に絡まれてもつまらないので、こういうのには近寄らないのが吉だ。

さて、夕方ごろにブジュンブラに到着した。帰宅ラッシュなのか、車が行きかうも、何となく統制の取れた感じがしないのは気のせいか。
ブジュンブラの治安は悪いと見たのと、この町は絶望的に観光資源がないので、近辺を散策するだけにとどめ、
まずはバスターミナルに向かってルワンダ行きの便を探す。

先達の情報によると、 YAHOO バスがよいとのこと(無論、ポータルの YAHOO!とは無関係)であるが、
どうも最近はネガティブな評価が多い。
数年前にはゲリラに襲撃されたそうな。
治安がよくないので朝発の便のチケットをとる。ブースの兄ちゃんによると、明日の朝に宿まで迎えに来てくれるらしい。
お、そりゃ助かるな、と喜び宿に転がり込む。
いい部屋が無かったとかで、1階の暗い部屋だったが、ロビーでビール飲んで人心地である。


■ブジュンブラ〜キガリ
ちょっと寝坊してしまったが、迎えは指定の時間にやってきた。

ビザトラブルがあったものの、何とか1日の内にブジュンブラまで移動できたので、
今晩、ルワンダの首都キガリまで到達できれば明日の便に間に合いそうだ。
ルワンダは近辺で最も治安が良く、インフラも整備されているというし、勝負はブルンジ側を越境できるかに掛かっている模様。
イエローカードも所持している(2019年現在、ルワンダ入国に黄熱病予防接種済を示すイエロー・カードは不要になったとのこと。
ただし、入国予定の方は最新の情報を確認されたし。)ので、問題はないだろう。

車には既に他の乗客が一人のっている。
更に付近を走り、おばちゃんが1人乗ってきた。
さて、いよいよバスターミナルに向かうのかな、と思っていたが、タクシーはブジュンブラ郊外に出て、そのまま北上してします。
あれ、どうやらバスではなくて普通の乗用車で向かうようだ。
この時点からちょっと嫌な予感はしていたが、せんなき事なので、周りの景色を見やる。

【ブジュンブラ街並み】
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入国用のビザでいきなり賄賂を要求され、道はぬかるみ、またところどころに豪快で土砂崩れが起きていることから、ブルンジというのはなかなか旅行者にタフな国だというイメージである。
ただし、土砂崩れはあっても、対向車がいるということは、通れるということだ。
しかも、土砂崩れのポイント前には、竹のような食物がわざと折られて置かれており、突如突っ込むという事はない。
※「地球の歩き方」にもブルンジの記載は一切ない。

【コバンザメ走法】
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ルワンダも山が多く、首都キガリも「千の丘の街」と言われるくらいなので標高は高い。
いきおい、登り路が多くなるのだが、トラックやバスにどう見ても過積載の自転車が複数台取り付いて山道を登るさまは見ていて飽きない。
なんだろう、みんな逞しく生きている感があって、自分がもしこの国に生まれていたらどんな気分だったろうと想像に掻き立てられるほどに、ワイルドな雰囲気である。
それでも走っている乗用車の中は安全だ。景色を楽しみつつも、国境にさしかかる。順調、順調。

【国境】
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余裕をかましていたのだが、またしてもここで問題が。
私の方はアライバル・ビザも取得し、車が越境してくるのを待っていたのであるが、いつまでたっても来ない。
そのうち、また雨も降りだした。
さっきまで同乗していたおばちゃんは、業を煮やしたのかルワンダ側の相乗りタクシー運転手と交渉を纏めてしまった。
事情を聴くと、どうもYAHOO!バスが警察にとっつかまって越境を諦め、ブジュンブラに戻っていったとのこと。
どうもこの運行会社、警察に目をつけられており、それ故に破格の値段だった模様。おいおい。

おばちゃんが交渉していた乗合タクシーはおばちゃんで満席となってしまったので、別の相乗りタクシーを探す。
不幸中の幸い、美人のお姉さん2人と同乗することになった。
雨の中で出発を待つ間、なんやかやとこの2人と話しており、お菓子をくれたりなどする。
睡眠薬強盗かと、警戒しつつも、彼女らのルワンダ事情の話を拝聴する。なかなか流暢な英語で、身に着けているものからも相応裕福な家のようだ。
さて、ルワンダに入ってしまえば、予想していたとおり事態はスムーズに進んだ。
国力の差が如実にでるのだが、ブルンジに比較して道路はキレイに舗装されており、ところどころに土砂崩れはあったものの、
付近の住人が復旧作業に当たっていた。雨の中で作業をしても二次災害になるのではとこちらが心配していたが、
彼らのおかげで順調にキガリに向かえている訳だから、頭の下がる思いである。

【ルワンダの子供たち】
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思えば、アフリカは割と金に汚くない。
たとえ貧しい国であっても(国連難民高等弁務官事務所の施設などもあった)、割と決めた値段で仕事をしてくれる(YAHOO!バス除く)。
このドライバーも確り仕事をしてくれたので助かった。

【難民キャンプ】
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途中、コーヒーで有名なフィエを通過する。コーヒー農園で豆を乾燥させている景色が見えた(雨はあがっていた)。
そうこうする内に、首都キガリに到着する。

【虐殺記念館からキガリ中央部を眺める】
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日も暮れてしまったので、虐殺記念館以外の観光は諦めた。ただ、キガリの宿だけは前から決めており、そこが観光地の一つになっている。
宿の名前は「ホテル・ミル・コリンズ」。
映画「ホテル・ルワンダ」の舞台だ。

■キガリ#1
ホテルにて明日の飛行場までのタクシー事情を確認し、とりあえず明日の飛行機に乗ることはできそうだと、ようやく安堵する。
思えば前半に先を急いでいなかったら、悪路での立ち往生やブルンジビザのトラブル、
及びルワンダ国境でのトラブルに対応する時間がとれていなかった可能性が高い。
そのトラブルも、それぞれバスの運転手の英断や、たまたまタクシーがいい塩梅に捕まったという幸運により対応できたと思う。
アフリカ大陸という不確定要素が多い土地を旅するには、一も二にも余裕ある旅程が必要と痛感する。まぁ、仕事しているとそうもいかないのであるが。

さて、宿泊した「ホテル・ミル・コリンズ」であるが、実際には映画のような美談ではなかったことを付け加えておく。
【ミル・コリンズ】
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プチ社長日記:『通信費の恐怖』の話

あれー、おかしいなー、こわいなーって思って振り向くと、、、
4万超えてたんです。

プチ社長日記:『そうですか』の話


そうですか。

プチ社長日記:『明日朝から健康診断だけど』の話

仕事全然おわってない。
徹夜で健康診断は上等だが、絶対腹減るよな。。。

しかも検尿の検体採取が、「当日起きて朝一番の尿を採取」って書いてあんだが、いつとりゃいいんだよ。
さっき23時まで2時間ほど仮眠したけど、そのあとの奴だったのか?いや、でも当日でもないしな。。。

プチ社長日記:『春琴抄・盲目物語』の話

耽美派の谷崎潤一郎の代表作、、といいつつ、キチンと読んでなかったので(照)、ここにきて読了。
かつて、大学で谷崎文学を研究をしていた方と親しくしておきながら、まったく深い議論をできなかったのが悔やまれる。
谷崎潤一郎の一文は、やはり彼らしく非常に長い。簡潔でリズミカルな志賀直哉と比較して語られるが、当作品も例にもれず長い。ねっとりと、女性の所作について記述するのは、谷崎文学の真骨頂である(らしい)。海外でも評価が高いと聞くが、どういう英訳になっているのだろうか。気になる。

まぁ、アレだ。さらに一つ後悔ポイントを付け加えるとしたら、ハワイで読む本ではなかった、ということである。
なんで俺、この本をハワイで読んでんだ。しかもプールサイドで。
そういや正月にも『斜陽』読んでたな。。もう少しTPO考えよう。

プチ社長日記:『アフリカ縦断#10:タンザニア〜ブルンジ◆戮力

とにかく、タンザニア内はひたすらバスである。目指すはキゴマ。
コンゴ紛争の時は難民が押し寄せ、キゴマキャンプは悪い意味で有名であったが、
今は落ち着いてタンガニーカ湖畔のちょっとしたリゾートらしい。
私は仕事の為に、週に1〜2日は中級以上のホテルに泊まることにしている。
キゴマでシャワー浴びて、のんびりして、酒にありつくぜ!と一人ご満悦である。

朝の5時に出たのだ、さすがに今日中には着くだろう。

・・・着きませんでした。

ハイハイ、ここ終点だから、とバスから降ろされた場所は、ムパンダという場所らしい。

え、どこですか?それ。
「いやいや、俺、キゴマ行きの切符持ってるから!」と申し立てると、
「あ、乗り換えなんだよ。そのバス出るの明日だけど」

ええええ。

まだ夕方っすよ。頑張れば今日中にいけるっしょ。
諦めの悪い私は、というか、「さすがにこのままだとゴールデンウィーク明けに出社できなくてヤバい」と
考え出した私は、ムパンダのバスターミナル内を走り回り、「キゴマ行き」のミニバスをしつこく探し回るが、
どこにも、ない。

まじかよ・・・。
いやー、特に観光する場所もないし、暗くなってきて出歩くのもちょっと危険なので、
もう早々に諦めてターミナル傍のドーミトリーに転がり込んで不貞寝を決め込む。


■キゴマへ
服のまま寝てたので、まだ夜明け前に起きてそのまま隣のバスターミナルに行き、ビスケットや水やらを買い込みシートに陣取る。

【ムパンダ バスターミナル】
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早朝のルサカを友人と別れ早朝に立って以来、2泊3日はただひたすらバスに乗る日々である。
まぁ、ルサカ〜ダルエスサラームが40時間と聞いていたので、ある程度覚悟はしていたがほぼ3日かかるとは思わなかった。
ゴールデンウィーク明けに会社の同僚やお客さんに「オマエ、休みの間は何やってたの?」と聞かれれば、
僕は間違いなく「バスに乗ってました」と答えるだろう。
そう、僕はアフリカまでバスに乗りに来たのだと自分に言い聞かせ、旅を続ける。

昨日、夕方でムパンダで足止めを喰らい、キゴマ行きのバスが終わってしまっていて悔しい思いをしていたのだが、
走り出して30分で理由が判明した。

滅茶苦茶、悪路なのである。
今まで、チベット山岳地帯やインド・ネパール国境他で悪路は経験してたが、ちょっとこのレベル初体験ゾーンである。というのも、両者とも四駆で重装備だったのだが、こっちはサスペンションもフワフワのオンボロバスなのだ。

【無理ゲー感溢れる悪路】
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バスの天井にしたたか頭を打ち、呻き声がそこそこで聞こえる。
私も半端なく頭痛い、帽子かぶっても無駄である。もう、しょっちゅうケツが浮いて無重力を味わえるのである。
ヤバい。このインターステラー感ヤバい。もはやドリフの世界。これ、日本ならゲロまみれになりそうな地獄絵図であるが、さすがに現地人、誰も吐かない。
くも膜下出血とか普通になりそうなので、間違っても後部に陣取ってはいけない。運転席後ろを激しく推奨である。
・・・って、こんなところに書いても「おぉ、貴重な情報ありがとう」なんて思う人は絶無だと思うが。


無論、バスはスピードを出しまくってる訳ではない、寧ろ逆である、中国の支援(?)で道路を舗装しようとしてる
箇所もあるが、基本はぬかるんでいるので、ママチャリで走った方が早いレベルである。
途中、バスが停車した。
で、みんなバスを降りてゾロゾロと前の方へ歩いていく。
もはや少々のことでは驚くことのなくなった私は「え?なになに?何がおこったの?」と周囲に聞きまわる気力も失せ、羊の様に黙ってついていく。
渋滞というほどではないが、何台かトラックが止まっている。
その先頭の車両を見て、判然とした。

思いっきりタイヤとられとるやーん♪
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あぁ、これアカンやつや。
ワイらのバスも、こうなってしまったら半日は棒に振るだろう。

午前中に、キゴマに着けるだろう。

悪路だけど、明るい内に着けるだろう。

今日中にキゴマに着けるのかな。。。

まだ朝だというのに、既に僕のテンションは2段階ダウンしていた。
車列の後方にいた同じ会社のトラックが、荷台を外して救助に向かう模様。
が、そいつも一筋縄でいかず、なかなか進めない。

同じバスの乗客は周囲に散り散りになって様子を見守っている。
・・・1時間は過ぎた。

すると遠くから轟音が聞こえてきた。
ドンドン近づいてい来る。
あぁ、なんと!僕らの乗っていたバスである。

運転手、イチかバチかの勝負に出たのか、ハイスピードで突っ込んでくる、そして、ぬかるんで動けなくなった
トラックの脇を突き抜け、窪地から飛び出してきた。ちょっとしたジャンプをして、車輪こそ浮かなかったものの、
僕は窓ガラスが粉々に割れるのではないかと心配したくらい、激しいが見事な突破だった!!!!

今思えば、あれがタンザニアのハイライトの瞬間である。
運転手ブラボー!!フォエバー運転手!!
バスの乗客も狂気乱舞である。(動画撮れなかったのが悔やまれる)

が、ここからがいけない、運転手興奮してるのか、バスを停めない。
停まったら死ぬ、という間寛平師匠の境地なのだろうか。確かに停まったらぬかるみに取られそうであるが。

僕は走った。
そして、徐行しているバスに取り付き、何とか車内に入る。ほかの乗客もどんどん乗ってくる。

この難所を抜けると、対向している車列が同じように溜まっていた。
思えば、この難所に来るまで、対向車と出くわしていなかった。
田舎なので、そんなもんだろうと思っていたが、ここが原因だったようだ。

対向車列が存在する、ということは、「キゴマから、ここまでは来れる」ということだ。
つまり、ここ以上の難所はもう無いだろう、この瞬間、僕は勝利を確信した。
勝利といっても、「今日中に目的地に着けます」という、ただそれだけなのだが。

日が昇り、道路が乾いてくるのも手伝ってか、車内の揺れのピークは過ぎた。
途中の休憩所では絞めたての鶏BBQにありつく。残酷なシーンを見ても、腹は減るのである。

【レストラン?】
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結果、まだ明るい内に、キゴマのバスターミナルについた。大きくて、割とすっきりしている。
キゴマであるが、バスターミナルが街の中心からめちゃ遠い。
バイクタクシーがいろいろ集まってくるので、交渉して街まで連れて行ってもらう。
ちょっと聞いていた相場より高めだったが、街中にあるキゴマからのバスチケット販売のブースまで連れて行ってくれたり、なかなか気のいいあんちゃんであった。次の場所への移動手段の確保は、非常に重要である。

街並みというと、下方にタンガニーカ湖が見える。
めちゃくちゃ大きくて、もはや海である。
因みにタンガニーカ湖はアフリカの大地溝帯によりできたものであり、気の遠くなるような未来、このアフリカの大地はここから完全に裂け、ここは海になるという。
ちょっとスケールがデカすぎてよくわからない話のようだが、実際にこの巨大な湖を目の当たりにすると、「なるほどなー」と思える迫力である。

キゴマは貨物だけだが鉄道駅が備わり、建物の佇まいが美しい。
おそらく且つては旅客用にも使われていたのだろう。安価且つ頻発のバスにその座を奪われるのは海外ではよくあること。
この鉄路はあのエッフェルが設計したモザンビークのマプト駅にも繋がっている(はず)である。
駅の後ろはタンガニーカ湖になっているが、湖に向かって左手の方に高級ホテルがあり、そこのレイクサイド・バーが観光客に人気らしい。
白人もいる。ザンビアのルサカからここまで、一人として白人を見たことはなかったが、さすがリゾート地である。

【キゴマ駅(貨物のみ)】
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宿に荷物をおいて、先ほど触れた高級ホテルのレイクサイド・バーで久しぶりの酒にありつく。
至福。
盃を重ね、タンガニーカ湖の向こう側、遥かコンゴにに夕日が沈むのを眺める。
・・・美しい。何て美しいんだ。
体中から疲れが抜けていくのがわかる。
あぁ、俺はこれを見るためにここに来たのだな、と卒然として理解する。

【落日のタンガニーカ湖】
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とっぷり暗くなるまでバーで過ごし、酩酊してしまった。
ちょっと不用心だな、と思いつつも、タクシーを待っていると金持ち風の白人が同乗させてやるという。
ありがたく乗せてもらい、自分の分は払うと申し出るも固辞される。
私、海外でも驕り負けている気がする。日本で外国人みたら優しくしよう、と思いを新たにする。

宿泊先はリーダーズ・ロッジという宿。かつて国の指導者達がキゴマで過ごした宿である。
快適であり、宿の主人が何くれなく世話してくれて、夜も一緒にコーヒーを飲んで過ごす。

いよいよ明日は、今回の最終目的地、ルワンダのキガリへ向かうこととなる。

プチ社長日記:『斜陽』の話

・・・やってもうた。
なんで正月早々、手に取った本が『斜陽』なのか。
気付いて、正月っぽくないって、気付いてミー。

太宰治の文章は、人によって好き嫌いが別れる、というより、読み手のその時の気分や境遇で受け止められ方が異なる、稀有な文章と思う。
滅びゆくものの美しさや、退廃的な中にきらりと光る恍惚とした魅力も、嵌る時は嵌るが、そうでない時は全くそうでない。自分の調子に対してのバロメータ的な位置づけであろうか。
初めて読んだときはいつか忘れたが、おそらく他の太宰作品と同じく18歳の頃と思われる。
太宰の持つ、サイコクラッシャー的なパワーに当てられる年代である。

・・・まぁ、ね。あるよね。そういう時代。思い返すと恥ずかしいけど。

今、割と突き放して、醒めた目で読めるのは、我が身の老いのなせるわざか。
だからと言って「余裕だぜ」と思うかというとそうではなく、ここまでの境地に至り39歳でこの世を去る潔さなど、年齢を重ねても読者の読後に苦みをもたらすのは作品自体の素晴らしさ故、ということだと思う。はい。

ただ、正月に読むのはお勧めしないけどね。

プチ社長日記:『2019年あけましておめでとうございました』の話

はい。仕事しております。まぁ、仕事出来るってのは、健康ってことだから、いいんじゃないかな。やらされてる訳でもないんで。今年も宜しくお願い致します。アフリカ行きたいです。

プチ社長日記:『年末ダラダラ会話 抄』の話

※本人了承済。
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( ,_ノ` ) :「・・・どうだったよ、今年の商売は?」

 (・ω・´) :「まぁ、いろいろありましたが、トータルではあんま儲からなかったですね。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「マイナスに沈んでる奴も多いし、こんなもんじゃねぇか?」

 (・ω・´) :「師匠にそう言っていただけると。。。まぁ、夏頃に撤退できるところは撤退していたので、存外、投資は暇でしたね。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「普通に指標見たらアウトなのに、〇ネックスの●●とか強気でワロタな。」

 (・ω・´) :「あそこのレポート屋は問題ありますよね。ワインファンドやってたアレとか(笑)。春山さんは素敵ですが。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「仮想通貨やってる奴も悲惨やしな。」

 (・ω・´) :「そもそもブロック・チェーンという技術をあの場で鍛えるフェーズ過ぎてますからね。決済手段は現金のコスト考えれば、やはり変わるんでしょうけど。現金保有のコストが低い日本はちょっと皮肉ですよね。それでも進んできている一方で、日本のシェア争いもどうもイケてなくて、もう少し勉強しないことには再突入ないと思います。まぁ、GMOペイメントゲートウェイを早々に手放して涙目の私が言えた義理ではないですが。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「来年は荒れそうやなぁ。まぁ、ワイの投資スタイルなら上等やけど。去年の今頃はみんな強気で気持ち悪かったくらいやからな。こんくらいが丁度ええんちゃうか。人手不足が解消されれば拙速な移民受入も見直されそうやからな。」

 (・ω・´) :「賃上げ本格化の前に受入れですからね。デフレを脱却したいのかしたくないのか、どっちやねん、という疑問しかないですよね。」
***************
  _、_
( ,_ノ` ) :「そういや、最近、大学の講義とかやってないね?」

 (・ω・´) :「2月〜G.W.まで遊んでまして、まぁ、半分以上は海外に行って、ヨーロッパ・アジアを陸続きで視察する貴重な時間でしたんですけど。それで今年のプライベートは打ち止め感あって、そっちは今年は何もやってないですね。コンサル仕事の仕方が変わったのも大きくて、とにかくG.W.後は時間の使い方が難しかったです。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「どう変わったの?」

 (・ω・´) :「一つのプロジェクトにガッツリ入って管理の『何でも屋』をやるんじゃなくて、複数のプロジェクトに薄く入る体制になりました。(中略)。時代の趨勢なので、この働き方は私も試されてるんだと思います。
講義は、またご縁があればやりたいです。所謂Fランク大学の学生みてると失望すること多いですが、まぁ、中には頑張ってる子もいたりして、希望もあります。一方で、少子化で大学の余剰っぷりはこれからどんどん酷くなりますからね。でも、学生の取合いの結果、大学が学生をお客様のように丁重に扱う様になっているのは、どうかと思いますね。学級崩壊とまではいきませんが、なぜ指導側がそこまで学生に気を遣う必要があるのは本当に意味不明で、まるで小学生に接するような態度ですからね。注意しないんですよ、学生を。もうね、(学問的功績でなく)就職先や就職率で評価されたがるような大学はさっさと潰して、良質な文教予算の使い方をして欲しいと思いますね。別に全員、大学行く必要もないですし。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「ごめん、軽いノリで聞いただけなんで。聞いたこと、うっすら後悔。」


***************

 (・ω・´) :「そちらの事業はどうなんですか?」
  _、_
( ,_ノ` ) :「マジで絶好調。でも、来年はよくわからん。」

 (・ω・´) :「まぁ、でも、今までわかった試しないですよね。細かく軌道修正するしか。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「リスク管理マジ重要。(中略)ちょっと進出計画は止めた。」

 (・ω・´) :「そっち(中国関連)も夏頃から不穏な感じですからね。やっぱピークアウトだよね、と。僕の方は、そういう意味では、別で噛んでる仕事の方では、一足先に不況に入ってます。もう産業的にどうしようもない部分あって、ノウハウといった職人技で何とか持ちこたえている部分あるんですけど、そういうのって仕事としてピボット効かないじゃないですか。結局、(会社を維持するためには)コストダウンが王道だと思ってて、その線で進めているんですけど、そのために恨まれてるんだろーなー、と思うとやるせないですね。」
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( ,_ノ` ) :「ドンマイドンマイ。そういうモンだよ。」

 (・ω・´) :「しがらみが無ければ、ちゃちゃっと売却して撤収なんですけどね。そうもいかず。でも実際、結構考えましたけどね。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「売れるの?」

 (・ω・´) :「M&A会社とは話してましたが、意外にいい値段でした。尤も、私、汚れ役が役回りで、シェアも殆どないので実質、タダ働きなんですけどね。何のためにやってるんだろ。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「おつかれ。まぁ、M&Aが活況というのは、税金対策って面もあるやろうしな。」

 (・ω・´) :「でも、あれだけ忙しいと言ってたM&A会社から年末に久しぶりに営業の電話来まして。ちょっと流れ変わってきたんかな、と。多分、悪い方向に。年明けに話聞きますけど。ただ、やっぱりね、ここは儲けようというより潰れないでいてくれればいい、って感じなんで。他所から新しい血を入れたいなとも思いますが、ギャンブル要素強すぎて、内部からの改善に期待をよせています。遠隔で細かく見れないし。」
  _、_
( ,_ノ` ) :「儲かってる前提の話は、崩れるケースが今後増えるやろからな。ワイの手許もエグジットできなさそうな案件いっぱいあるわ。(中略)まぁ、そういうもんやけどな。自分の影響力が及ばない所に心を砕いても意味ないよ。」

 (・ω・´) :「そうですよねぇ。年取ってくると、『そんな儲けなくてもいいじゃん』という境地にになるだろうなぁ、というのは何となく理解できます。僕はもう少し頑張りたいですが。ただ、小銭出してるだけで偉そうな顔するのも、どうかと思うので、基本は静観です。」

  _、_
( ,_ノ` ) :「結局、50代になると老いと健康の話ばかりやからな。一晩中、銭金の話はもう正直、キツイよ。結局、健康が一番、というのが答えよ。」

 (・ω・´) :「なるほど。まぁ、そうなんでしょうねぇ。」

  _、_
( ,_ノ` ) :「つーわけで、そろそろ帰るわ。」

 (・ω・´) :「えー。」