有限会社Ayleeds社長日記。継接ぎだらけですが、新しいビジネスを求めて世界一周旅行もやってます。

プチ社長日記:『緩募:Blog引越し』の話

『最近Blog更新してないな、生きてるのか?』というメールをたまにいただきますが、僕は元気です。
ながらくJUGEMのサービスを利用していますが、事業がペパボから売却されてからいろいろサービス品質が落ちて、普通にアクセスすると「危険なサイト」扱いになるんですね。
別に僕のBlogがどうこう、という話ではなくて、JUGEMのBlog全体が。
なので、メジャーサービスへの引越しを考えているのですが、エントリも多いので、誰か引き受けてくれないかな、と。
ご興味ある方はご連絡ねがいます。

プチ社長日記:『おかんが骨★ブロークン』の話

おかんが実家の平らな床で転んで骨折というニュースが飛び込んできたのは先週のこと。

骨折経験のない僕は、「骨折なんて2週間くらいで落ち着くだろう」なんて高をくくっており、「身体を張ってしょうもないボケしやがって」くらいのテンションだったのだが、聞けば頑丈な筈の大腿骨であり、3カ月は入院であり、正月も余裕で病院で過ごすことになったと聞いて全米が涙した。

骨折したあと、携帯をとりにフロアを移動し助けを求めたおかんは、駆け付けた救急隊員に助けられた。フロア移動するガッツがあるおかんだが、そこで力尽きたのか、消防士は鍵がかかった窓を破り救出するという、ちょっとした騒ぎだったらしい。
おかんを助けてくれてありがとう、奈良消防署!!奈良消防署よ永遠に!!

そんなわけで急遽帰郷し、ガラスの修理やら草むしりやら何やらやっていたのだが、主のいない家はすぐに荒れそうで心配である。ま、しゃあないね。

そんなことより喫緊はおかんの「リハビリどうしよう問題」である。
これにヘタを打つと、歩けない⇒運動量減る⇒脳の刺激減る⇒ボケる という、崖を転がり落ちかねない。これはマジで阻止しなければ。
改めて、うちのおかんも他の人と同様、老人なのだと思い知ったのだが、怪我からこのまま介護問題に突入しないように諸々考えなおさないといけないと痛感した。

たとえばガレージに眠る車。
かねてから免許は返納してくれとお願いしていたが、これも兄貴と相談して問答無用で返納しようかと考えている。田舎に車は必要というのは或る程度首肯するところではあるが、なにしろ右足なので、完治したとしてもアクセル/ブレーキワークにもたつきは残りそうだ。頼むから他人を事故に巻き込まないでくれ。

しかも何故かおかんの車はポルシェ。
80歳過ぎてポルシェ。
なぜなのか。僕は自転車しか持っていないのに。
もっとも、あの車では重たいアクセル踏み込んだだけで骨ブロークン・アゲインもありうる。
・・・うん。おかんが帰って来る前に売り飛ばそう。

おかんが帰宅したとして、一人にしておくのも、どうも心もとない。
今回の原因が、例えば「階段を落ちた」というのであれば、
・寝室を移動するなど、同一フロアで生活が完結するように間取り変更
・階段に手すり設置
などの対応策を講ずることができる。

しかし今回は「平らな床で転んで大腿骨骨折」である。
「げにおそろしきは平らな床」ということだ。
転ぶたびに骨折して、消防士にご足労賜り、そのたびにガラスの修理代(10万弱)を払ってもいられない。
これ本当に困ったな。

平らな床が原因だとすれば、ジャッキ・アップでもして家ごと傾ければいーじゃん、という答えに落ち着くが、なんか違う気もする。

ふと思ったのだが、床をトランポリンみたいにして、コケても「ボヨヨ〜ン♪」とかいって骨折しないようにするのはどうだろう?
お茶とかご飯とか飛び散って阿鼻叫喚になりそうだが、そこで生活するおかんはともかく、僕は楽しめそうだ。いや、むしろはしゃいで天井に頭ぶつけて頭蓋骨陥没とかになったらシャレにならないな。
ダメだ、この案も没だ。

みんなどうしてるんだろうか。
・・・というか、こんなことで悩んでいる時点で、すでに介護問題化してるんだな。
うーん。困ったな。
どうしよう。どうしよう。


プチ社長日記:『サウジアラビア訪問など』の話

9月の話になりますが、まぁ、昨今のエネルギー事情でキャスティング・ボードを握るサウジアラビアでございます。
正直、まだまだ閉鎖的でビジネス的にはなんとも、という状況ではありますが、将来の拠点探しの一環として訪問です。

サウジアラビアに観光ビザが発行されるようになったのが2019年9月、コロナが騒がれだす直前辺りでして、これまで外交ビザや巡礼ビザくらいしかなかったサウジへの訪問のハードルがググッと下がりました。

が、コロナで別のハードルがググッと上がり、「結果、行けません」というトホホな状況が数年続いておりました。
因みに巡礼ビザはイスラム教徒にしか発行されず、メッカ・メディナ(それと玄関口であるジェッダ)の3都市のビザです。観光ビザでは入れません。
割と厳格な管理なので、「ワンチャン、メッカとかに入れるんじゃね?」と考える不届きな人(僕だ)は諦めましょう。
昔は非ムスリムであることがバレて撲殺事件があったと言われています。
今はそこまで、、、と思いますが、そこはサウジ、何が起こるかわかりません。
だって反王室のジャーナリストのカショギ氏が大使館で(銃声)

まぁ、僕のような凡人には関係ないですが(当然)。
でも、絶対王政の国ですので、王室に対する悪口はご法度です。

さて、アラビア半島ですが、ドーハ(カタール)を中心にピボットしようと考えましたが、ドーハはまだコロナ規制が厳しく(おそらくサッカーW杯までハードルを上げる心算かと)、ドバイを軸にピボットとなります。

■旅程
東京⇒ドバイ⇒クェートシティ⇒マナーナ⇒ジェッダ⇒マナーナ⇒イスタンブール⇒東京
※マナーナなんぞに2回寄っているのはLTが必要な案件があったから

■クェートシティ(クェート)
さて、ドバイ空港でラーメンとビール頼んだら128リヤドで5,000円し、憤慨したまま降り立ったクェート・シティ。
短期の滞在だったのですが、往年の湾岸戦争の陰はなく、アラビア半島ではドバイやアブダビに並ぶ大都市です。
特に個性のようなものはないですね。「オイルマネー、すげーっ、くれっ!!!」ってな感じです。
【クウェートシティ町並み】

【クェート・タワーとペルシャ湾】



■マナーナ(バーレーン)
マナーナはバーレーン王国の首都です。
外交エリアにあるホテルなどは普通に酒も飲め、サウジと友好関係が深い割にその辺の自由度は高い感じです。
なんかやたらインド人多いです。タクシーの運転手なんかもインド人でしたね。
プールサイド・バーには各国の企業の人間が集まり、景気の良い話を聞きながらドバイ以来の酒で酩酊しておりました。
それでも空港でコロナ買ったら日本円で1,800円くらいするんですけどね。
円よわいよ円。
バーレーンは今でこそオイルで潤っていますが、その前は真珠産業が収入の柱でした。
日本の真珠産業に駆逐されたんですけどね。
バーレーンの博物館に行けば、真珠産業のコーナーなどがあって、なかなか面白いです。
因みにこの博物館の企画展が、日本の版画を取り扱ってまして、まさかマナーナで大量の日本版画を見るとは思いませんでした。
【バーレーン博物館:真珠産業コーナー】


【バーレーン博物館:企画展】


【旧市街にある真珠博物館】

※守衛が「サビシーイ」と挨拶?してきたので、なんじゃろな?と思ったら、びっくりするほど寂しい施設だった(展示1室のみ)。おそらく、来場した日本人が「寂しい」を連呼していたと思われる。割とトホホな施設。

■ジェッダ(サウジアラビア)
今回のメインのリサーチ対象。
なんせ景気がいいですからね。
ブルジュ・ハリファよりも高い、ついに高さ1kmを超えるビルを建設中です。
遠くから眺めましたが、なんというか、ブリューゲルのバベルの塔を地で行く趣。
途中、建設が止まったりもしていましたが、なんだかんだ言って作るのでしょう。
設計者はブルジュ・ハリファと同じらしいです。

クェートから入国したのですが、メッカ巡礼ツアーとカチあったのか、普段からそうなのか判然としませんが、サウナにいそうな巡礼服をまとった男性と、黒いヒジャーブを纏った女性で機内は占められております。因みにハッジ(ざっくりいうと巡礼推奨期間にする巡礼)の期間ではありません。シーア派のイラン系である僕の友人もクェート経由でハッジに行っていたので、割と集中するルートなのかもしれません。
サウナ着みたいな巡礼服は、神の前の平等を示すので王族でも同じ格好をします。なんだけど、巡礼の時に着るものと聞いていたので、まさか入国前から着替えているとは驚きです。
そういうものなのか、無駄に気合が入った一行なのかはわかりませんが。とにかく機内は白と黒で埋め尽くされてオセロ状態です。
【black & white】

その中にあってほぼ唯一の異教徒がワイ。小心者の私はちょっと心細くなります。
そして、寄りにもよって私が着ているTシャツが「平等院」のTシャツ。
なぜなのか。
別に敬虔な仏教徒じゃないんですけどね、というか宇治の平等院じゃなくて、ハワイにある在日の人たちが建てた言わば平等院の『コピー』でして、それがゆえに「Byodao-In temple」とか書いてあって、ご丁寧に海外の人にもわかる仕様になっております。なんでこれ着てたんだろ。
【Byodo-In】



街の南側に宿を取ったのですが、数少ない見どころは巨大な街中に点在しており、移動が大変です。勢い、Uberになるのですが、サウジはドコモの海外ローミング対象外なので、最寄の外資系ホテルかスタバかマクドを見つけてはUber呼ぶ感じです。お蔭でコーヒーで常に胃はタプタプです。

北部の方に先ほどのバベルの塔、、、ならぬ世界最高のビル『ジェッダ・タワー』を建設中なのですが、その南はF1サーキットになっています。何回かナイト・レースを実施したこともある、本物のサーキットです。
が、どうやらこのサーキットは急ごしらえだったらしく、首都リヤドの方に新しく作り直すそうです。
なにやってんの。
そんな暫定の位置づけの割に作りは確りしていて(じゃなきゃ開催させてくれないんだろうけど)、周辺の店なんかもそこそこ充実している感じでした。近くに『水の上のモスク』といのがあって、まぁ、海上に柱で支えられたモスクがありますが、んー、そんなもんかという感じでしたね。
【サーキット近く。水の上のモスクと左遠くに見える建造中の『ジェッダ・タワー』】

【ファイト・クラブ的な何か】



新しい、大きい、キレイ、というドバイをはじめとした典型的な産油国の大都市イメージであります。

一方で、南側には旧市街が残っており、バーレーンと同じく真珠産業で潤っていた商館などの名残があったりします。さすがに建物が古く、地震がきたら一発倒壊は免れない(よく見ると、まっすぐ建ってる建物ない感じ)のか、いろいろと補強・保全工事が入っています。
時期が時期なのか、見物は私くらいしかいなかったですね。
【旧市街】




そのあとは街のビジネス・センターに行って市況などを確認していたのですが、こちらも閑散としておりまして。メールの雰囲気とは違って、割と無愛想といいますか。
休憩代わりに近所のショッピング・モールに行ったのですが、巨大な箱の割になかは惨憺たる状況で、空きテナントの方がおおいようなメガ・モールでした。中国でもありますよね、こんなの。
人口のホット・ゾーンがゆっくり北上している感じを受けました。あくまでも一個人の所感ですが。

IT産業なんか見ても、市場はあるはずなのに有望なものは見えてこず、って感じです。
そういう意味ではすごく不思議。

とりとめもなく書いておりますが、まさに滞在中も攻め所がわからない、なんともフワフワした実りのない旅でしたね。
メッカの玄関口として歴史もある街なのですが。
ダイビング等、お金を払えば一通りの遊びはできる街です。あえてここでやる必要あるかどうかは別として。

途方に暮れて夕方に沿岸を散策しました。
紅海に沈む夕日を見ようと思ったのですが、ちょうどキングファハド噴水が噴き上げる時間でした。
こちら、世界最高の噴水でギネスブックにも載っているらしいです。
が、ただただ噴き上げるだけ。消防庁の出初式じゃないんだから。
もうちょっと、こう、なんかないの?世界一なんでしょ?なんでこんなみんな大味なんだよ?と突っ込み待ちのような噴水でした。
なんだろう、「街のシンボル」としては、これ以上ないものだとは思うだけど、ね。

【紅海に沈む夕日とキングファハド噴水】



プチ社長日記:『今年も関東財務局に手紙をしたためるぜ』の話

ねむい。

プチ社長日記:『リモートワークあるある』の話

内職しつつラーメン食いつつリモート会議やると、ヘッドセットのマイクがスープに浸かる。(1週間ぶり3度目)

プチ社長日記:『どうも世界報道写真展は日本で開催されなくなったらしい』の話

なんでしょう。毎年みにいっていたので悲しいですね。
尚、webではここで見られます。

https://www.worldpressphoto.org/collection/photocontest/2022/global-winners

プチ社長日記:『アイスランド訪問』の話

【首都レイキャビクの象徴:ハットルグリムス教会】


アイルランドに続き、アイスランドに訪問してきました。
この2国、名前が似ている上に場所も近所であり、紛らわしいみたいですね。それを立て続けに行くのだから、「結局、おまえはどっちに行くんだ?」と聞かれたりもしました。
答えは「両方」なんですけど。

でも多分、僕にそう尋ねてきた皆は知らないのでしょう。
世界にはエストニアとエリトリア、またはギニア、赤道ギニア、ニューギニア、ギニアビサウ、ガイアナといったトラップがまだあるということを。

でも当該国の国民が自国を勘違いされてるのを聞いたら傷つくかもしれないですね。
子供の頃、熊本と宮崎の位置を反対におぼえていたことがあったのですが、両県の人は怒るかもしれない。(子供の頃なので勘弁願いたい)

そういえば何年か前、オーストリアが日本国での表記を「オーストリー」に変更してほしいという声明を出した記憶があります。確かこのブログでも書いたと思う。
でも、いまだに「ウィーンが首都なのはオーストリア」であって、「オーストリー」や「オストリッチ」と表現する日本人にはついぞお目にかかっていないところを見ると、ガン無視されたようですね。可哀想、オーストリア。

まぁ、変更した理由が「オーストラリアと間違われるから」というもので、僕自身も「なんやねんそれ!!」ってツッコんだ記憶があります。今、改めて思うと、それはそれで僕の感覚は正しかったという事でしょうね、多分。よかったよかった。

で、話をアイスランドに戻します。
アフリカは依然としてコロナの規制が厳しかったので、今回も早々に諦め、この状況で訪問先として真っ先に浮かんだのがアイスランドでした。まぁ、結構前から狙ってたんですけどね。

因みにアイスランドは五十音順で最初に出てくる国です。
外務省の海外安全ページで、アイスランドの文字が渡航禁止から外れたことに気づいた(先頭なのですぐわかる)のはうれしい瞬間でしたね。

アイスランドは、とても注目すべき重要な国です。日本も見習うべき点が多いと思います。
(まぁ、どこの国にも、日本が見習うべき点はたくさんありますが。)
まず、日本と同じ火山国で、地熱発電で安価な電力が手に入ります(日本の地熱発電の比率は低いですが。。)。
そして冷涼な気候を利用して世界中のIT企業がサーバーセンターを置いていたりします。企業が税金を負担してくれるのはいいですね。
勿論、サーバセンターの場所は企業秘密なので正確な場所はわからないんだけれども。

あと、ヨーロッパでは珍しく人口が増加していますね。
増加と言っても総人口が37万くらいで、新宿区民が33-34万人程度なので、新宿区民よりちょっと多い人口しかいない。因みにほんの数年前の本など見ると30万人と記載されていたりするので、比率的には激増と言えますね。

一方で面積はざっくり日本の1/4なのですから、人口密度はスカスカと言えるでしょう。
人口密度と犯罪発生率は負の相関があることが知られているけど、ここにも当てはまって、世界で最も治安の良い国の一つとされています。
文句なしに寒いことと物価高を除けば悪くない国だと思います。特に、寒いことが苦にならない人には。
移民にも寛容な様子です。ただ、物価は本当に高いです。スウェーデンほどではない体感でしたけど。。。

・・・寒い気候は人を内省的にさせる、と僕は信じています。

内省的かどうかはともかく、中学・高校と天文部所属で、本当の趣味は「鉄道模型」だったけど、対外的には「読書」と言っていたネクラの僕とは親和性の高い国です(と信じている)。

村上春樹さんも指摘していましたが、人口当たり作家の人数が最も多いのもアイスランドで、本屋やレコード屋なんかもセンスがあって良い感じです。この辺は北欧デザインで知られるフィンランドなんかと通じるところがありますね。
(首都での比較でいうと、アイスランドのレイキャビクは「最北の首都」になります。)

町並みもきれいで、僕はレイキャビクに降り立った瞬間からこの街が好きになりました。
(まぁ僕は、どんな国でもだいたい好きになるんですけど。)


北極圏に近く、安全保障上でも重要な土地でもあります。ビジネスチャンスも多くあるでしょう。
リーマンショック後のバブル崩壊で強烈な経済的ダメージを被ってましたが、今は立ち直っている様子です。
かの国の重要性は今後も上がり続けると確信しました。

※残念ながら僕たち日本国はその重要性にあまり気づいていないように感じました。在アイスランド大使を訪問した時の印象ですが。

レイキャビクで僕が泊まった宿は小さいながらも、やはり清潔で、道を挟んでレコード屋があったのが気に入ったので、期間中はずっとその宿に泊まっていました。

そのホテルの向かいにあった「Lucky Records」という店はCDだけではなくビニールレコードも品揃えが豊富で、そっちが好きな方には楽しめるかと。(確か今って、CDよりレコードの方が売れてるんですよね。)
仕事で缶詰の日などにも顔を出していたが、気に入ってTシャツを買いました(今この瞬間も着ている)。スタッフの方も気さくで、店内の写真撮影も快諾してくれましたね。

【Lucky Records】


そうそう、アイスランドの音楽と言えば、ビヨークが有名ですよね。
僕はオーラブル・アルナルズが好きで、最近は仕事中にずっと聞いています。その他、シガーロスやLowRoarあたりかな。 LowRoarはゲーム「デス・ストランディング」のテーマ曲だから知っている人も多いのでは。(そんなことないか。)

レイキャビクでは調べ事をしたり、大学を訪問したり(これは大体どこの国に行ってもやってることですが、大学楽しいですよ。その国の市場が手っ取り早く分かります)していました。

ご飯は、なぜかベトナム系の移民の方が多いお国柄か、ベトナム人がやっているフォーの店などは美味ですね。アイスランドの食文化もここ最近、急激に進化しているらしく、美食家にも楽しい国になってきたんじゃないかな。

安価な電力を利用したビニールハウス栽培で、野菜なんかも美味しいです。
逆に言えば一昔前は瓶詰できる保存食がメインだったとのこと。なので、アイスランドのオリジナル料理という意味では、そんなに種類は多くないですね。ただ、魚料理はなべておいしいです。あと、ほぼヨーグルトのデザートが有名かな。
アイスランドのビールは昔の禁酒法(!)の影響からの税率のためか、今でもアルコール分が幾分か低いのが多かったです。2.5%とか。

【アイスランドビール】


ホテルのすぐそばにフード・コートがあり、これは僕らが想像するAEONのフード・コートなんかよりも全然小規模なものなんだけど、びっくりするくらい美味しい。びっくりするくらい高価だけど。(どこ行っても高価。今は円安だからもっとしんどいよね。)
途中で気づいたのですが、柱にミシュランの盾が無造作にたてかけられていました。そりゃおいしいよね。
フード・コートにあるのはちょっと新鮮だったけど。


レイキャビクではここでランチとワインをとっていたことが多かったです。
早い(近い)し、美味いので。(でも、アイスランドだから安くはない)

明るいうちから酒を飲むのですが、そも5月のレイキャビクは日没が22時くらいです。そして日の出も早い。
沈んだ太陽も、地平線のちょっと下をかすめるように動くので、なんだかんだでほぼ一晩中、薄ら明るいです。

従い、明るいうちから酒を飲むのは宿命だし、なんとなく夜中(というより朝方まで)活動してしまう。
時差ボケを直すのには今まで一番苦労した国でしたね。
僕は宵っ張りで、夏なんかは夜が白み始めた頃に寝ることが多いのですが、それでも夜のとばりは生活リズムに影響しているようで、「ずっと明るい」というのは、リズムを作るきっかけがなくて苦労していました。


週末はツアーでレイキャビク近郊のゴールデン・サークルというエリアを回りました。
数々の温泉や間欠泉を見学し、大西洋プレートとヨーロッパプレートが湧き出る(といっても年間数cmなんですけどね)エリアを歩いたりと、大地の凄みを感じるには十分でしたね。
日本でも温泉街で時折感じることができる、大地からのエネルギーみたいなものはありますが、ここは格別でした。

アイスランドの景色は独特で、何しろ寒いので、過去に燃料として木が伐採されて自然に生えているものは少なく、今こそ植樹もされていますが、環境も厳しいので生育に時間がかかります。なので木はあまり見ません。

火山国なので溶岩台地にはそもそも木が生えるエリアも限られています。
で、代わりに苔に覆われています。
日本人が想像する苔とはちょっと違いますが、苔に違いはありません。
僕は奈良の生まれで、奈良・京都の寺社仏閣にある苔をよく見ている自負があったのですが、いままでの人生でみた量の苔の数十倍〜数百倍を数日で見ることになりました。

木がなくて溶岩台地なので見通しがよいですね。ガイドが教えてくれたのですが、
「アイスランドで『帰る方角がわからない』という人がいたら、こうアドバイスすればいい。『立ち上がれ』と。」というジョークがあるくらい、見通しは良いです。
なので、風を遮るものもなく、「風の強い国」としても有名で、ちゃっかり風力発電も盛んだったりします。

観光名所でもある、ブルー・ラグーンにも行きました。
よくテレビなんかにも紹介されているので、知っている方も多いと思います。
地熱発電所の排水を利用した施設なので、天然温泉とは言い難い気がするのですが、温泉という紹介がされています。
ここが最っっ高なのは、風呂につかりながら酒が飲めることですね。
持ってい入るというより、風呂につかりながらバーで注文できるのです。
お風呂で酒飲んだら、ぶっ倒れる方が続出しそうですが、風が冷たいので、立ち上がるだけで酔いは飛びます。
因みに、ここの泥を利用した化粧品はとても好評で、お土産におすすめです。(空港でも売ってます)

【ブルー・ラグーンのバー】


ただ、アイスランドでもっとも印象深かったのは、
国際空港に近いエリアにある、小さな漁村でした。僕は2日間だけ、そこで過ごしました。
ヴィラ形式の宿に着いた時、海からの風がとても強かったのをおぼえています。
なんてことはない漁村で、漁港の側は切り立った崖になっており、それが港内にはいる風と波を防いでいるようでした。

そこは風の音を除くと、とても静かで、美しい場所でした。
崖から海を眺めながら、以前に読んだ、村上春樹さんのアイスランド紀行文を思い出していました。
もしかしたら本人もこの場所に立っていたのではないかとさえ思われました。

・・・それらの風景は、写真に撮ることさえはばかられた。
そこにある美しさは、写真のフレームにはとても収まりきらない種類のものだったからだ。

我々の前にある風景はその広がりと、そのほとんど恒久的な静寂と、深い潮の香りと、遮るものもなく地表を吹き抜けていく風と、そこに流れる独特の時間性を「込み」にして成立しているものなのだ。
そこにある色は、古代からずっと風と雨に晒されて、その結果できあがったものなのだ。
それはまた天候の変化や、潮の干満や、太陽の移動によって、刻々と変化していくものなのだ。

いったんカメラのレンズで切り取られてしまえば、あるいは科学的な色彩の調合に翻訳されてしまえば、それは今目の前にあるものとはぜんぜん別のものになってしまうだろう。
そこにある心持ちのようなものは、ほとんど消えてしまうことになるだろう。
だから我々はそれをできるだけ長い時間をかけて自分の目で眺め、脳裏に刻み込むしかないのだ。
そして記憶のはかない引き出しにしまい込んで、自分の力でどこかに持ち運ぶしかないのだ。


どんなに情報が多くなっても、すべてを「込み」にして味わうには、やはりその土地に足を運ぶ必要があります。

【漁村にて】


ふと気づくと、あんなに強かった風はやんでいました。
水面にはさざ波ひとつなく、完全な静寂でした。
一瞬であり、永遠でもあるような不思議な景色を前にして、僕はしばらく感じたことのなかった多幸感に包まれながら、しばらくの間、立ち尽くしていました。

プチ社長日記:『ダブリン』の話

某社の本部もあるダブリン。
税率も安かったのですが、最近はEU加盟国の最低法人税率導入が義務化されたのでどうするんでしょうか?
僕も日本の税制、、、というか、税務調査官のいい加減さ具合に嫌気がさして、会社引っ越しをそろそろ真剣に考え始めております。
【中心部】


【基本的にレンガ造りの町並み】


【バーガー屋にて】
アイルランド・ミュージシャンでまっさきに思い浮かぶのはU2だけど、アイルランド人/イギリス人を両親に持つエド・シーランさんも大人気。そのエド・シーランさんの好きなバーガー屋「FiveGuys」にて。

プチ社長日記:『在アイスランド大使館が仕事しないから、こちらで日本人入国審査用PCRテスト@レイキャビクの情報を書くよ』の話

100以上の国と地域(台湾とかチベットとかを独立してカウントするという意味ね)を回ってきたのですが、まさか洗練されたアイスランドで問題にあたるとは、杏寿郎もびっくりの「よもやよもや」ですわ。(古い)

普通、どこの国でも日本の入国審査に必要なPCRテストが受けられる場所を大使館がサイトで共有してくれるんですけどね。在アイスランド大使館には無いわけですよ。大使のブログは充実してるんですけどね。
入国審査ですが、日本はこの辺でも無駄に特殊性を発揮していて、検査方法の指定が厳しいんですよね。
なので、アイスランド保健省が推奨しているサイトや、在アイスランド米国大使館の公開情報を見ても参考にならないのです。
日本にいればYahoo!知恵袋とかに掲載されているのかもしれませんが、ひとたびヨーロッパに来てしまえば、Yahoo!のサービスは一部を除き今は使えないんですよね。旅の時は結構、あてにしてたのに。「みどりのくつした」さんの情報とか。

結論を言います。

■結論
travel.covid.is にアクセスしましょう。
これで、登録を進めていくウチに、日本の検査条件をパスする検査を提供してくれる場所をおしえてくれます。
testcovid.isとかの検査は日本の基準をパスしないので注意です。

■問題
で、もしかしたら曜日などによっても異なるのかもしれませんが、Mjodd-Alfabakka 16-109の場所が出てきます。
僕はこれ一択でした。尚、GoogleではAlfabakkiと出ますが、同じ場所です。
ダウンタウンの中心街から直線5km、タクシーだと4500ISKくらいかかるといわれました。(アイスランドだから仕方ないね)
でも、#17のバスが出ています。490ISKです。
ただし、受付は午前中しかしていないようです。
なので、レイキャビクから直接日本に帰国しようと考えている方は要注意です。
結果は、当日の夕方にメールで送られてきました。検査時間がどれくらいかかるかは不確定な部分があるので、各自で確認してください。

■Mjodd-Alfabakka 16-109への行き方
#17のバスに乗り、Mjoddのバスターミナルまで行きます。
ターミナルビルの裏側に、ショッピングモールのビルがあります。
その中にあります。が、入り口は外側にあるのでぐるっと回りましょう。
下の写真左側が入り口です。



それではみなさん、良い旅を。

プチ社長日記:『四谷税務署もひどいが、アイスランド日本大使館もひどい』の話

在アイスランド大使館が(自分の中で)熱い。
他の主要大使館は日本入国時に受ける適正なPCR検査場所を公開してるんですが、アイスランド大使館は一切なし。
一年以上前のアイスランドの入国制限に「New!」とかついてるんですよ。



アイスランドの入国/出国制限はもうとっくに解除されてますってば。
掲載されている情報としては鈴木亮太郎大使のブログみたいな情報ばかり。
なんと鈴木亮太郎大使コーナーなる、自分のページも設けています。
税金でやることか?
こっちはご執心なのか頻繁に更新されてて脱力します。
親しみやすさは重要ですが、アイスランドの方に日本の重要性を訴えるならこの記事はクソの役にもたたないし(日本語だし)、日本人にアイスランドのすばらしさを説くには、そも日本人が訪れやすいように他の大使館に倣ってPCR検査場所(アイスランドで一般的な検査法は、日本が定めた検査基準を満たしていないことになっている)を示すのが先じゃないでしょうか?
いや、これはこれで面白いんだけどさ。もっとこう、大事な情報あるでしょ?って話です。

アイスランドは地熱発電などのクリーンエネルギーによる安い電力と冷涼な気候で世界中のサーバーセンターが集まる重要拠点ですよ。なんかこんな呑気な体制でほんといいんですかね?
もうちょっとこう、外務省も力を入れてほしいんですけどね。
応援しています。

※四谷税務署はまた時間あるときに書きます。

■追記
文句言ってても仕方ないので、朝イチで在アイスランド大使館に出向いて改善を申し入れました。
対応していただいた女性職員は親切にしてくださいましたね。